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 このレース1決勝結果を受けリバースグリッドで争われた日曜レース2は、前日勝利を逃した兄の仇を討たんとばかりに、20歳の妹ミシェル・ハルダーがリバースポールから好スタート。

 その後方からは5番グリッド発進の現ポイントリーダー、アンティ・ブリ(アウディRS3 LMS)がダッシュを決め、1コーナーで3番手までジャンプアップすると、オープニングラップのコントロールライン通過時点で2番手にまで躍進してくる。

 首位攻防マッチレースの背後では、兄のマイクも現王者プロチェクと死闘を繰り広げる。1コーナーアウト側からオーバーテイクを決めたチャンピオンに対し、続くラップでリベンジを決めマイクが5番手争いを制すと、アウディRS3 LMSのレネ・キルヒャーを仕留めて4番手へ。さらに前を行くリキモリ・チーム・エングストラーのVIPカー、ランス-デビッド・アーノルド(ヒュンダイi30 N TCR)もかわして表彰台圏内へと上がってくる。

 さらに、2番手を行くチャンピオンシップリーダーの背後まで迫ると、ブリのアウディRS3 LMSをバトルへと誘い込み、首位を行く妹を追走することを許さず。この兄の献身的アシストにも助けられたミシェルが一度もトップランを譲ることなくシリーズ初優勝を達成。

 2位にブリ、3位にマイクが続き、ブリは5位に終わった王者プロチェクに対し選手権でのリードを12点にまで拡大。マイクは妹の勝利を祝うべく、兄妹でポディウムへと登壇した。

「兄と一緒に表彰台に立てるなんて最高の気分よ」と、喜びを語った勝者ミシェル。

「私自身も完璧なスタートが切れて、すぐにわずかなギャップを築くことができた。そのマージンを最後まで維持することができたわ」と続けたミシェルに対し、3位の兄マイクも「今日の彼女の走りはパーフェクトだったし、リバースポールを優勝に変えられたのは彼女の実力だ。自分も良い仕事ができたし、彼女の勝利を誇りに思うよ」と、妹の快走を称えた。

 続くTCRドイツ・シリーズはバック・トゥ・バックの連戦となり、8月17〜18日の第5戦は本国ドイツに戻りニュルブルクリンクが舞台に。今季はジェシカ・バックマン、タルキーニ、そしてアーノルドとバトンが繋がれたVIPゲストカーのステアリングは、WRC世界ラリー選手権コンテンダーのティエリー・ヌービルが握ることとなっている。

R2はリバースポールからスタートのミシェル・ハルダーが一度も首位を譲ることなく快走
兄妹でエントリーするTeam HalderのFK8ホンダ・シビック・タイプRのふたりが、表彰台に並ぶ結果となった

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