投稿日: 2019.09.11 16:39
角田裕毅がFIA-F3イタリアの初優勝を振り返る:「マルコ博士から『おめでとう』と言われたあとはずっとダメ出しでした(笑)」
Kunio Shibata
――終盤は自己ベストを毎周のように更新していましたが、あの時もタイヤは相当厳しかった?
角田:いえ、あの時はそうでもなかったです。
――勝てると思ったのは、その辺りですか?
角田:後続が徐々に離れていって、そこを狙ってさらにプッシュした辺りですね。
――ただ残り5周くらいでは、ペースがかなり落ちかけていました。
角田:その時ですね、リアムの走りを見て勉強させてもらったのは。そこで2、3周走っているうちに、離すことができました。
――早く終わってくれとは、思わなかった?
角田:もちろん、思いましたよ(笑)。僕がトップに立ってからもまだ7周くらいあって、「うわ、最悪」って(笑)。でも、落ち着いて走ろうと思いました。
――途中でドライタイヤへの交換は、まったく考えていなかった?
角田:その辺りは、エンジニアに任せていました。
――無線のやり取りで、「黙れ!」って、叫んでいました?
角田:ああ(苦笑)。ブレーキバランスを前にしろって言われて、「そんなのわかってる!」というつもりでした。
――集中したかったわけですね。この初勝利は、ご自身の中ではようやくという感じですか。それとも、この状況でよくやったという思いの方が強いですか?
角田:トップ5に入るまでに、けっこう時間がかかってしまいましたね。そこが今年の大きな反省点です。