「僕自身、WTCRでのキャリアを通じてFK8ホンダ・シビック・タイプR TCRに関してはよく理解しているつもりだ。でも(シリーズがワンメイク供給で採用する)ミシュランタイヤは僕にとって新しい要素になる。それがシビックのハンドリングにどんな影響を与えるか、それを学ぶことが最初の大きな挑戦だね」

 ジロラミ招聘を決めたチームオーナーのデイビッド・ウォールは、チームのうち1台のマシンにホンダのファクトリー契約ドライバーが座れば、他の2名に対してもそのパフォーマンスを磨く良い機会になる、と期待を寄せている。

「我々のシリーズにファクトリードライバーを招くことは、ファンタスティックな出来事だ」と続けたウォール代表。

「すでにネストールとは何度か打ち合わせを重ねていて、彼はシリーズに関して多くの質問をしてきた。ここで何が起きて、どのような挑戦が必要か、熱心に取り組んでいることに感銘を受けたよ」

「彼にはマシンの説明をする必要はなく、TCRに限らず世界レベルで多くの経験を有している。願わくば、サンダウンの週末が始まってすぐに先頭集団で戦えればと思っている。それは間違いなく、トニーやジョンへの良い刺激にもなるだろう」

 同じく、シーズン中盤の2戦でMPCのアウディをドライブした”バサースト1000″勝者、ガース・タンダーもサンダウン戦から復帰することがアナウンスされ、彼の妻であるリアン・タンダーとスイッチし、彼女がドライブしてきた3号車のシートに座ってシリーズにカムバックする。

 VASCでは2016年にここサンダウン500で勝利も飾っているタンダーは、2019年VASCの耐久カップ登録ドライバーとして、10月のバサースト1000にエントリーする直前のこの機会に、ベンド・モータースポーツパーク以来のTCR2勝目を狙うことになる。

「またTCRの舞台にカムバックできてうれしいよ。このサンダウンはアウディにマッチするトラックだと言い続けてきたからね」と抱負を語ったタンダー。

「ここを速く走るためには、なるべく縁石を避けることだ。バサースト1000でVASCに実戦復帰するのを目前に、こうして激しい競争のシリーズで距離を稼げるのは良いことだ。レース勘を磨くと同時に、シリーズでの2勝目も狙えればと思うよ」

現在、シリーズに3台のFK8ホンダ・シビック・タイプR TCRを投入するウォール・レーシング
MPCも、序盤のフィリップ・アイランド、ベンドと2戦で起用したガース・タンダーを復帰させると発表した

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