一方、長年チームのパートナーとしてともに戦ってきた、ペンライトのコーポレートパートナーシップマネージャー兼モータースポーツディレクターであるジャロッド・ハーディングは、KISSのバンドロゴとそのモチーフにマシンの主要スペース大半を譲ったにも関わらず、このユニークな機会を喜んでいる、と語った。

「世界最大のロックバンドと提携するというアイデアが最初に提示されたとき、我々はそのチャンスに飛びつき、それを実現するために文字どおり”天国と地獄”を行ったり来たりするほど、ハードに働いたよ」と、笑顔で振り返ったハーディング。

「KISSは世界中に大規模なファンを抱え、その大半は我々の顧客層ともリンクする。オーストラリアのファミリー企業の規模感がこの(施策実現に向けた)柔軟性を支えたとも言えるし、ペンライト・ファミリーにふたりのKISSファンがいたことも役に立った(笑)。トラック内外で多くの仕掛けがあるので、我々の”打ち上げ花火”に注目していて欲しい」

 また、ホールデン陣営のファクトリーチームであるトリプルエイト・レースエンジニアリングは、そのエンデューロ・カップ開幕戦となるバサースト1000に向け、シリーズ恒例の”レトロ・リベリー”を披露。普段のレッドブル・レーシング・オーストラリアとは異なり、V8スーパーカーの英雄として知られるピーター・ブルックとコリン・ボンドが1971年にドライブした白、赤、黒のカラーを採用した。

 GMデザイン・オーストラリアのエクステリア・マネージャーを務めるピーター・ヒューズは、今回担当したこの新カラーについて「多くのバリエーションを試したが、1971年HDTのカラーリングは、完璧なインスピレーションになった」と、仕上がりに自信を見せた。

「ルーフの水平基調となるストライプは、紛れもなくシリーズやホールデンのヘリテイジを表現するもので、1971年当時に行ったように、この発表会は山頂で実施するべきだったね」と、冗談を交えたヒューズ。

「ホールデンのファクトリーチームが築いてきた歴史と、バサーストで戦った過去と現在の英雄的ドライバーたちを称えるのに、素晴らしい方法だったと思っているよ」

 チームの2台のマシンともに採用される”レトロ・リベリー”仕様だが、そのマシンをドライブするジェイミー・ウインカップのコドライバーには、昨季フルタイムから退いたばかりのクレイグ・ラウンズがジョイント。そしてSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンの僚友には、今季TCRオーストラリアでも2勝を挙げ”勝負勘”を磨いてきたガース・タンダーがタッグを組むことになっている。

 このマウント・パノラマでのシリーズ随一の名物レースは10月11〜13日に開催され、続く耐久カップ第2戦、サンダウンでのゴールド・コースト600は10月25〜27日、そして最終戦ニューキャッスル500は約1カ月後の11月24〜26日に争われる。

耐久カップのペアは、レイノルズ(左)がルーク・ヨールデン。パスカーレが同国のTCR初王者に輝いたウィル・ブラウンとなっている
バサースト1000に向け、シリーズ恒例の”レトロ・リベリー”を披露したトリプルエイト
「ホールデンのモータースポーツ活動50周年を祝う記念の年に、再びジェイミーと組めて記憶に残るイベントになるだろう」とクレイグ・ラウンズ(右)

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