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 リスタートでプラトの前にいた王者は、チームメイトがラインを譲るかのようにワイドになり、これでイングラムに続く2番手に浮上。貴重な18点を加算して、ポイントリードを拡大することに成功した。

 結局カミッシュはレース後に罰金裁定を受け3点のペナルティポイントが加算されたものの、リザルトに影響はなく、ランク首位ターキントンと2位カミッシュは11ポイント差でレース3へ。

 午後17時20分からのレースはスタート前の雨により本格的ウエットとなり、スタート直後にレインに履き替えるか、スリックでステイアウトか、各陣営の戦略が入り乱れる混沌のレース展開になっていく。

 このサバイバルを勝ち抜いたのは、ユーロテック・レーシング・ホンダの活動休止により、今季チームHARDに拾われた伏兵ジャック・ゴフで、RCIBインシュアランス・ウィズ・フォックストランスポートのフォルクスワーゲンCCがピットへと飛び込んだ直後に他車のクラッシュによるSCが導入され、このタイミングが決定的に。

 同じ状況でピットにいたレーザーツールズ・レーシングのエイデン・モファット(インフィニティQ50BTCC)とともに、リスタート後はライバル陣営が続々と後方へ退く中でフィールドを突破し、コプスでスピンしたインフィニティに7秒もの大差をつけてトップチェッカー。昨季はFK2シビックで何度もポールを獲得したスピードスターが、チームHARDにBTCC初勝利をプレゼントする劇的な結末となった。

 この混戦を7位、8位で終えたWSRのターキントンとジョーダンは、281点のカミッシュを挟んで、それぞれ297点と280点で10月12~13日の最終戦ブランズハッチへ。同じくランキング4位のBTC Racing、ジョシュ・クック(FK8ホンダ・シビック・タイプR)、5位イングラムの5人にタイトル獲得の可能性が残された。

レース後にWSRから提出した抗議が受け入れられた形のアンドリュー・ジョーダン。「僕はここへ友人を作りに来ているのではなく、勝ちに来ている」
雨絡みの難しい状況を味方につけたジャック・ゴフがR3を制覇。「フロントガラスも曇り、ほぼ視界がなかったので本当に奇跡だ」
R3勝利のゴフに続き、2位に入ったエイデン・モファット(右)。インフィニティQ50BTCCにとっても初表彰台となった

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