ここまで4台エントリーでアルティマを投入したチームは、来季2台体制を敷くのに伴い“レーシング・エンタイトルメント・コントラクト(REC)”と呼ばれるシリーズへの参戦枠のうちふたつを、他陣営に売却(またはリース)する手続きも進めている。
「ケリー・レーシングが、さらに2台のフォード・マスタング・スーパーカーをグリッドに並べてくれることを喜んでいます。これにより、大成功を収めつつある2019年を上回る興奮とニュースをファンに提供できるでしょう」と語るのは、フォード・オーストラリア&ニュージーランドのプレジデント兼CEOを務めるカイ・ハート。
そして、フォードのモータースポーツ活動を統括するフォード・パフォーマンスのグローバルディレクターであるマーク・ラッシュブルックも「ケリー・レーシングとの協業は、すでに実績あるDJRチーム・ペンスキーとティックフォード・レーシングとのパートナーシップの上に築かれる」と、彼らの陣営入りを歓迎するコメントを残した。
「ケリー・レーシングは、エンジニアリングとドライバーの才能の両面で印象的な血統を持っている。マスタングへの切り替えは、彼らの高度なスキルを備えた技術面と、フォード・パフォーマンスのDNAを組み合わせる良い機会だと考えているよ」
VASCではニッサンからフォードへのスイッチを決断したケリー・レーシングだが、同じCOTF(カー・オブ・ザ・フュチャー)規定のパイプフレームシャシーを使用する下位カテゴリー、Super2では引き続きアルティマを投入する。
そして所有するRECのうち一枠はマット・ストーン・レーシングが、残るひとつをブラッド・ジョーンズレーシング、またはチャーリー・シュワルコート率いるチーム18 IRWINレーシングが購入すると見られている。


