こうして始まったクイーンズランド州随一のリゾート地での1戦は、金曜プラクティスから波乱の連続に。セッションごとにトップタイムを奪い合ったのはいつもどおりのフォード・マスタング勢で、ティックフォード陣営のキャメロン・ウォーターズが最初の公式練習でトップを奪うと、続く土曜予選ではチャズ・モスタートが暫定ポールを獲得。

 しかしモスタートは続くトップ10シュートアウトで大クラッシュし、マシン修復不可となり早くも週末の戦線から離脱。代わって王者マクローリンが土曜ポールポジションを手にしたものの、フォード陣営はこの時点で6台中1台を失う厳しい展開となった。

 迎えた102周の土曜レース1は、全車Bドライバー登録の選手がスタートを担当し、フロントロウから発進した888号車ウインカップのチームメイト、クレイグ・ラウンズが1~3コーナーシケインでポールシッターの17号車、プレマをパスして首位に浮上。このリードをレース全周にわたって守り抜き盤石の勝利。ふたりにとっては“バサースト3連覇”の偉業を達成した2008年以来のペアウインとなり、2位にもルーティンピットで王者DJR組を出し抜いたSVG/タンダー組が続き、トリプルエイト・レースエンジニアリングがワン・ツー・フィニッシュを果たしている。

 するとフォード勢の受難は日曜も続き、レース2に向けた予選後半で最後のフライングラップに向かったマクローリンは、2019年シーズンを席巻した勢いを取り戻そうと、この市街地コースをさらに攻め込むと、ウォールに囲まれた1-2-3コーナーシケインでリミットを越え、17号車マスタングは大きくバウンド。

終盤フレッシュタイヤを履きながら、僚友の背後に留まった97号車SVG組を従え、RBRAがワン・ツーを達成
2018年限りでフルタイムから退いたクレイグ・ラウンズ(左)と7度の王者ジェイミー・ウインカップの師弟”ドリームチーム”が勝利を挙げている
日曜予選で大クラッシュを喫したライバルに、すぐさまマシンを止めて駆け寄ったSVG。「他の誰でも、同じことをしたはずだ」

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