現在39歳のダールグレンは、フォーミュラ・フォードやF3で頭角を現し、早い段階でツーリングカー・レースに移行。2007年からWTCC世界ツーリングカー選手権に散発的なチャレンジを開始すると、2011年にはポールスター・レーシングのボルボC30 Driveでフルシーズンエントリーを実現。
さらに2014年にはオーストラリア大陸へと渡り、名門GRM(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ)のレギュラーに抜擢。VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーでボルボS60をドライブし、2016年にはWTCCに復帰すると、ポールスター・シアン・レーシングとなったチームからボルボS60ポールスターTC1で3戦にスポットエントリーを果たすなど、ボルボのファクトリー契約ドライバーとして活躍を続けてきた。
そして2017年からTCR規定を採用したSTCC(TCRスカンジナビア)で初代王者に輝いたダールグレンは、この2019年もチームのエースとして活躍を演じ、2度目のドライバーズチャンピオンを獲得している。
PWRレーシングのWTCRチーム代表を務めるエミール・アクセルソンも、そのダールグレンに全幅の信頼を寄せている。
「今季のSTCCは性能調整で常に最重量級のマシンをドライブしたにも関わらず、ロバートは見事にSTCCの王座を獲得してみせた。彼が世界レベルの逸材であることは明白だ。ダニエルはマカオを知らないが、ロバートは経験者だという強みもあるし、チームとしてもミケルの選手権争いを助けることができるだろう」
2018年にTCRヨーロッパ・シリーズの初代王者に輝いた実績を提げ、WTCRデビューシーズンを戦ってきたアズコナは現在ランキング5位につけ、ルーキーでトップの戦績を残す。そのアズコナにとっても、ダールグレンの参戦は、2011年にボルボC30でギア・サーキットを経験した彼の知識を活用するチャンスとなる。
2019年のWTCRカレンダーでは最後から2番目のイベントとなる伝統の1戦となるギア・レース、WTCRレース・オブ・マカオは11月14~17日に争われる。

