ITRによれば、この新シリーズは「将来の自動車産業に向け、ハイパフォーマンスEVの設計や開発という前例のない機会をマニュファクチャラーに提供する」ことを主要なコンセプトとし、現行のDTMシリーズと並行する形の新規シリーズ、またはサポートレースとして位置づけている。

 また、このシリーズの明確な創設時期などは示されていないものの、ベルガーはそのビジョン実現はファン、メーカー、スポンサーからの潜在的な関心だけでなく、技術的および経済的な実現可能性の評価に依存していると続けた。

「明らかに、その実現には多くの要因が絡むことになり、シリーズが立ち上がるにはすべてのパラメーターに依存することになるだろう」

「何よりも最初の関門になるのが、技術的な実現可能性だ。しかし、我々はかねてよりこの分野を非常に集中的に調査しており、実現可能性を評価してきた。今後も専門家の助けを借りて現状を評価しつつ、具現化の方法を模索することになるだろう」

「その検討のなかには、たとえばピットストップ用の野心的で画期的な技術を導入する場合の、バッテリーおよびロボットのメーカーなども含まれている。当然、開発にまつわる予算や運営のバジェットも大きな意味を持つことになる。これらの分野でも、適切なバランスをとることが必要なんだ」

 現在、55分のレースに1回のタイヤ交換義務のフォーマットを採用するDTMでは、この2019年から燃料使用量を制限した最新の2リッター直列4気筒直噴ターボを採用。2022年にはこのエンジンにハイブリッドシステムをドッキングする可能性を含め、持続可能なパワートレイン技術を導入する機会を随時、検討していくとしている。

バッテリーによる蓄電、水素による発電、双方のハイブリッドという技術的挑戦も含まれる
いずれのパワートレインを採用するにせよ、そのパワーウエイトレシオは1.50kg/hpと、驚異的数値に
「これまで、EV関連のモータースポーツには真に刺激的な要素が欠けていた」と語るゲルハルト・ベルガー代表

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