これで勢いを得たウインカップ&ラウンズの師弟コンビは、タイヤ戦略が分かれた続く予選レース2でも速さをキープ。レギュラードライバー勢による争いとなった20周のバトルは、ラウンズの勝利によりポールスタートのウインカップが余裕のライト・トゥ・フラッグを達成した。

 一方、同じRBRA勢で3番手発進となったSVGことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンは、後方からダッシュを決めたマクローリンのディフェンスに気を取られ、1コーナーのブレーキングポイントを誤りオーバーシュート。

 その際、フロントロウスタートだったエレバスのアントン・デ・パスカーレに追突しスピンさせるアクシデントを起こすも、レーススチュワードはなぜかパスカーレにペナルティを課しパドックは紛糾する。

 レース後のSVGも「あれは僕のミスで、完全に彼らのレースを台無しにした。その上、彼らにドライブスルーペナルティが下るなんて、本当に申し訳ないとしか言いようがない」と語り、明けた日曜午前にはレースコントロールが過ちを認め謝罪するという異例の事態となった。

 この予選レース2の結果を受け、日曜500マイルのメインレースに向けてはウインカップ/ラウンズ組が盤石の最前列を確保。フロントロウにアンドレ・ハイムガートナー/ブライス・フルウッド組(ニッサン・アルティマ)が並び、エレバスのデビッド・レイノルズ/ルーク・ヨールデン組(ホールデン・コモドアZB)、23Red Racingのウィル・デイビソン/アレックス・デイビソン組(フォード・マスタング)がセカンドロウ、続く5番手に王者マクローリン&プレマ組が並ぶグリッドとなったかに見えた。

 しかし日曜午前。パドックではまたも物議を醸す裁定が下り、スチュワードは「第12戦バサースト1000の予選セッションにおいて、DJRチーム・ペンスキーの17号車(マクローリン/プレマ組)のエンジンに技術規約違反があったことが判明した」とし、この第14戦サンダウン500決勝で17号車を最後尾グリッドへ降格するとアナウンス。チームに3万豪州ドル(約225万円)の罰金を課した。

シーズンを通じた圧倒的速さは影を潜め、ペナルティ裁定にも翻弄されたDJRチーム・ペンスキー陣営
予選レース2のスタートで廻されたアントン・デ・パスカーレは、エレバスともに運営側の謝罪を受け入れた
いよいよラストランが近づくニッサン・アルティマ。エースカーに乗るリック・ケリー組は残念ながらトップ10に絡めず

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