「ヒュンダイの投入は、我々チームがBTCCでのタイトルコンテンダーを目指す複数年計画の第一歩として、次のステージに進んだことを表している」と語るのは、チーム代表のオリバー・シェパード。
「この最新の『ヒュンダイi30ファストバックNパフォーマンス』は、ホイールベースはもとより、トレッド幅、ドラッグとほぼ同義語のCd値(空気抵抗係数)、および、ねじれ剛性の数値で非常に好ましい性能を有しており、このプロジェクトの見通しにとてもワクワクしている。忙しい冬になるが、チーム全員が早くマシンを軌道に乗せるべく全力を尽くしているよ」
一方、BTCCの最高運営責任者を務めるTOCA代表のアラン・ゴウも、エクセラー8がファクトリー支援を受けずに新たなマニュファクチャラーで参戦する意思を表明したことを歓迎する言葉を残した。
「これこそ、NGTC規定の成功を物語るアナウンスだと言っていい。エクセラー8モータースポーツとともに、BTCCに新たなマニュファクチャラーが加わることになったのだからね」とアラン・ゴウ。
「NGTC規定を制定したときの目標は、参戦メーカーの多様性とチームの自主性を確保することだった。今回の事案はまさにそれが具現化された出来事だと言える。ヒュンダイは世界的に認知されているブランドであり、WRC世界ラリー選手権やTCR規定ツーリングカーなど、他のカテゴリーで輝かしい実績を残している」
「そしてエクセラー8も、現時点のグリッド上でもっとも古いシャシー(MG6 GT)を用いながら、デビューイヤーで驚くべき進捗をみせてくれた。彼らが新世代のヒュンダイでどれほどの躍進を見せてくれるか。今から2020年シーズンを楽しみにしているよ」
NGTC規定の元では、ベース車の搭載するエンジンを使用することはもちろん、2リッター直列4気筒のラインにふさわしい同一マニュファクチャラーのエンジンを用いて、チューナーとの協業でレースエンジンに仕立てるのが一般的だが、BTCCが用意する“TOCA共通エンジン”の搭載も認められている。
現時点で、エクセラー8モータースポーツがどちらの方針を選択するかは未定で、2名のレースドライバー起用も含めて今後追ってアナウンスするとしている。

