「バサーストは説明するまでもなく、世界的なモータースポーツシーンを代表する象徴的なレーストラックで、この新たなイベントにより世界最高のツーリングカードライバーやチームと競争する機会を持つことに、心から興奮している」と、期待を語ったブラウン。

「TCR規定ツーリングカーはこのマウントパノラマに向いていると思うし、とくに山頂のマウンテンセクションは最高にワイルドなフィーリングだと思う。そこでのドライブやバトルは、多くの参加ドライバーやファンを驚かせることができると思う」

「初年度だったTCRオーストラリアでも、ジャン-カール・ベルネイやネストール・ジロラミ、そして多くのVASCレギュラー勢など、ワールドクラスの選手たちと対戦する機会があったけれど、そのたびに彼らがどれほど速く、優れた才能を有しているかを目の当たりにしてきた」

「もちろん、最初のうちは地元ドライバーたちにアドバンテージがあるとは思うが、最初の数回のプラクティスを経れば僕らの利点なんて早々に吹き飛んでしまうと思うよ。つまり僕たちは最高のゲームを戦う必要があって、それだけでもワクワクするね」

 ARGはこの新規国際イベントを2020年12月4~6日のスロットで開催予定としているものの、このスケジュールは2020年のVASCカレンダー最終戦“ニューキャッスル500”とのバッティングが判明しており、あらためて日付の変更が検討されている。

 そして11月15~17日の週末にベンド・モータースポーツパークこと“ザ・ベンド”で開催された2019年TCRオーストラリアの最終戦は、すでに初代王者となったブラウン(ヒュンダイi30 N TCR)がポールシッターのディラン・オキーフ(アルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCR)を捉えてレース1を制圧。

 続いて、オーレリアン・コンテがドライブするDGスポーツ・コンペティションのプジョー308TCRもデビューを果たしたレース2では、メルボルン・パフォーマンスセンターのアーロン・キャメロン(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR)がシリーズ初優勝をマーク。そしてシーズン最終となるレース3は、ブラウンのチームメイトであるネイサン・マルコム(ヒュンダイi30 N TCR)が勝利を飾っている。

 これで2019年初年度シーズンの幕を閉じたTCRオーストラリア・シリーズは、来季3月のF1併催ノン・チャンピオンシップ戦で幕を開け、2度のバサースト・ラウンドを予定。シリーズチャンピオンには新たにWTCR世界ツーリングカー・カップへのワイルドカード参戦や、TCRヨーロッパ・シリーズへの参戦権など豪華なプライズが用意される。

TCRオーストラリア最終戦のR1は、新王者のヒュンダイi30 N TCRが貫禄の逆転勝利
金曜から電気系トラブルで走行機会を失い、急遽フランスから部品空輸でR2に間に合わせたDG Sport Competitionのプジョー308TCR
2020年からは、新たにWTCRへのワイルドカード参戦や、TCR主要シリーズへの参戦権など豪華なタイトル獲得プライズが用意される

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