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「また、週末のタイムスケジュールからレース自体のマネジメントまで、すべての面でシリーズを改善することを目的として、スポーティングレギュレーションの改定にも取り組んできた。これに関しても自信を持っている」と続けたフェレイラ。

 2019年シーズンには最終戦の舞台となったイタリア・モンツァは最後からひとつ前のラウンドへと移動し、10月のバルセロナが初年度同様のシーズンフィナーレを飾る。そのモンツァ戦はGTオープンと、バルセロナはSRO主催のブランパンGTシリーズとの併催イベントとなる。

 このカレンダー発表と合わせて改定されたスポーティングレギュレーションでは、従来までのレース時間23分+1ラップから55kmの上限距離制に変更。セーフティカー導入時には最初の2周がレースラップに追加されることになった。さらにオーガナイザーは、シリーズのエントリー上限を30台とすることも併せて発表している。

 また、2019年最終戦でドライバーズチャンピオンの権利を獲得した強豪ターゲット・コンペティションのジョシュ・ファイルズ(ヒュンダイi30 N TCR)が、マシンに搭載されたECUの技術解析検査のため暫定リザルト扱いとされていた問題に関しても、11月中旬にTCRコンセプト・プロモーターのWSC.Ltd.,よりステートメントが出され、「ECUの分析結果により、各種の電子制御は技術規制に準拠していた」として、お咎めなしの裁定が下された。

 この結果、フィナーレから1カ月以上も保留扱いとなっていたファイルズの2019年王座が確定。ドイツ・シリーズ連覇の肩書きに、新たなチャンピオンタイトルが加わることとなった。

「すべての再確認項目のチェックは、TCR技術部門によって徹底的に実施された」と、そのレポートで述べた、WSC代表でTCR規定提唱者のマルチェロ・ロッティ。

「2020年に向けては、各車のECUに新たなソフトウェアが実装され、技術チェックはより迅速かつダイナミックになるだろう。これは新車に共通ECUを採用することで実現すると同時に、各シリーズのテクニカルデリゲートが認定マップへの準拠をすぐに確認するのに、非常に役立つ措置となるだろう」

10月のバルセロナが初年度同様のシーズンフィナーレを飾り、SRO主催のブランパンGTシリーズとの併催イベントとなる
フィナーレから1カ月以上も保留扱いとなっていたジョシュ・ファイルズの2019年王座も確定した

■TCRヨーロッパ・シリーズ2020年カレンダー

Round Day Country Circuit
1 4月30~5月2日 ベルギー スパ・フランコルシャン
2 5月15~17日 オーストリア レッドブルリンク
3 6月26~28日 ドイツ オッシャースレーベン
4 7月17~19日 フランス ポールリカール
5 9月11~13日 ベルギー ゾルダー
6 9月25~27日 イタリア モンツァ
7 10月9~11日 スペイン バルセロナ

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