6番手を走行していたフェリックス・ロゼンクビスト(マヒンドラ)が14周目にクラッシュ。そのままピットへ向かい、早々にマシンを交換してレースへ復帰する。
17周目、トップのピケJr.に不運が。ペースの上がらなかったロペスを周回遅れにしようとしていたピケJr.だったが、ターン4前のシケインでロペスがクラッシュ。ピケJr.は、行き場をなくしコース上にストップしてしまう。ここでセーフティカーも導入され、トップはバード、2番手にブエミ、ピケJr.は3番手に。
20周目終わりでブエミ、ターベイらがピットインしマシンを交換する。これが絶妙なタイミングとなる。21周目でセーフティカーが入り、レース再開がアナウンス。バードはステイアウトし、ピケJr.はピットへと向かう。
バードはエネルギーぎりぎりとなる25周目終わりでピットイン。しかし、マシンが動かず大きくタイムロス。
全車がマシン交換を終え、トップに立ったのはブエミ。2番手には序盤にマシン交換をしていたディ・グラッシがジャンプアップ。ニック・ハイドフェルド(マヒンドラ)が3番手、ニコラ・プロスト(ルノー・e.ダムス)、ターベイと続く。
周回遅れとなったバードは、怒りの走りを見せハイドフェルドを攻略。さらにディ・グラッシ、ブエミを交わし同一周回に復帰する意地を見せた。
昨年の王者ブエミは、ライバルのディ・グラッシに隙を見せずトップをキープ。2.5秒差でチェッカーフラッグを受け開幕戦を勝利。2連覇に向けて順調なスタートを切った。

「僕たちに追い風があるとピットインで知ったんだ。なんでサム(バード)が入ってこないのか驚いた。作戦に満足してるよ。とてもタフなレースだった。最初のマシンは速いペースを持つことができなかったが、マシンを交換してからはずっとコンペティティブだったよ」とブエミ。
序盤のアクシデントから見事な追い上げを見せたディ・グラッシが2位。今年もブエミとの激しいチャンピオン争いが展開されそうだ。3位にはハイドフェルド、4位にプロストが入った。
不運に見舞われたピケJr.は11位に。メジャーモータースポーツへ12年ぶりに復帰したジャガーの初戦はアダム・キャロルが12位完走。ミッチ・エバンスはリタイアとなった。