更新日: 2019.12.13 12:34
オーストラリアでの“ポニーカー対決”はおあずけ。GMホールデンがシボレー・カマロ投入を先送り
「ホールデン・ブランドとして、つい先日に2021年末までVASCシリーズへの参戦継続することを確認した」と語ったコッタリル。
「レーシング・スピリットはホールデンの重要なブランド・アイデンティティであり、スーパーカーの運営部門が現在2022年導入予定としているNext-Genの車両規則を更新させ続けている状況を鑑み、我々としてもあらゆる選択肢を再評価する必要があると判断した」
GMが当時の傘下に置いていたオペル・ブランドのインシグニアとベースを共有して開発されたコモドアZBは、グループPSA(PSAプジョーシトロエン)によるオペルの買収や、コモドアZB自体がモデル末期に差し掛かっていることも受け、2020年初頭にも豪州での販売を終了することが決まっている。
2018年の段階で、すでにカマロ・スーパーカーの投入に意欲をみせていたGM陣営は、そのシーズン序盤には初期のフィジビリティスタディ(実現可能性調査)を終えており、プロジェクトは“第二段階”に入ったと明かしていた。
その時点で、カマロをGen2規定モデルにスケーリングするべく画面上でのデザインやCFDの解析が進められ、初期のデザイン作業を終えてCFD(数値流体力学)が動いている段階だったという。
また、前述のとおり2019年のマスタング登場以降はコモドアの戦闘力が相対的に低下しており、シーズン中に3度のエアロ・ホモロゲーション改訂が認められるなど、苦しい戦いが続いていた。
同時に7月にはVASCでのファクトリー指定チームであるトリプルエイト・レースエンジニアリングとの契約延長も発表しており、2022年以降のカマロ・スーパーカー投入に向け、開発作業は継続される見通しだ。