WTCRセパン:ヒュンダイのミケリスが2019年王座獲得。スポット参戦オリベイラはレース1で5位入賞
レース1開始時刻から3時間後の現地18時15分にスタートしたレース2は完全なウエットコンディション。スタンディングスタートで迎えた1周目では9番手スタートだったグエリエリがロケットスタートを決め、オープニングラップでトップまで上り詰める。
しかし、このオープニングラップでは9コーナーのヘアピンで、後方集団を走っていたミューラーのリヤにニッキー・キャッツバーグ(ヒュンダイi30 N TCR)が追突するクラッシュが発生した。
接触したミューラーは走行を再開し、いったんグラベルエリアへ飛び出したキャッツバーグもゆっくりとしたペースで復帰を試みたが、コースに戻った直後にミューラーに追突したマシン右フロントから火の手が上がってしまう。
![レース2の赤旗は1時間近く続いた](https://cdn-image.as-web.jp/2019/12/16142821/a97d9c76415d06ef699c00360aa7a421-660x440.jpg)
キャッツバーグは自力でマシンを脱出し、火もすぐに消し止められたものの、このアクシデントでレースは赤旗中断。この赤旗はオープニングラップで各車が入り乱れて順位を争うなか出されたため、レース再開時のポジションに混乱が出てしまい、レースは1時間近く中断されることに。
結局、レースはクラッシュが起きる前のセクター2通過順位で再開されることとなり、セクター2通過時点では2番手だったグエリエリは首位から後退。代わってネストール・ジロラミ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)を先頭にレース再開となった。
迎えたリスタートでは、グエリエリがジロラミを交わしてポジションを奪還。そのままリードを12秒近くまで広げてみせる。終盤にはアッティラ・タッシ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)がコース上でストップし、2度目のセーフティカー導入となったものの、グエリエリが逃げ切りレース2を制した。
![レース2を制したエステバン・グエリエリ(ホンダ・シビック・タイプR TCR)。スタート時はまだ陽があったものの、チェッカー時はすっかり夜の帳が下りていた](https://cdn-image.as-web.jp/2019/12/16142829/4c280f66560945afd98425d55c189c7e-660x440.jpg)
このレース2ではミケリスが8位でチェッカーを受け、両者は10ポイント差に。キャッツバーグに追突されたミューラーは6位でフィニッシュしたものの、チャンピオン争いからは脱落となった。
また、このレース2でマシン出火から出化したキャッツバーグは、1時間の赤旗中断中にマシン修復が叶ったものの、レース2への再出走は認められず。また、「カーナンバー100(ミューラー)に追突し、セーフティカーを出動させ、レースを中断させた」ことによるペナルティとしてレース3への参加も認められなかった。