「シリーズの空気に完全にマッチした最高のブランドだし、クールなマスタングとウイスキーの組み合わせを代表して、シリーズを戦う日が待ちきれないよ。個人的には、フォードの一員としてマスタングでどんなレースができるか、そしてNEDのためにどんなスペシャルな貢献が可能か。できる限りのことに全力で取り組むと約束する」

 一方、チームの協同所有者であり、自身もニッサン・アルティマをドライブしてシリーズを戦った経験を持つトッド・ケリーは、新しいパートナーシップに加えて、チームが最初のフォード・マスタング・スーパーカーを披露できる機会に興奮しており、ブランド変更のために舞台裏でどれほど膨大な作業が進められたかを明かした。

「2020年に向け、我々のチームとアンドレのマスタングに、NEDウィスキー社との新たなパートナーシップを発表できたことを光栄に思う。マスタングへのスイッチにより、2020年は多くの可能性を秘めたシーズンにできると考えている。それを新スポンサーと共有できるのは最高の栄誉だ」と、喜びを語ったケリー共同代表。

「Gen2規定のパイプフレームシャシーに対し、フォード・パフォーマンスからの支援を得てマスタングのボディを架装する作業を進めてきた。基本はワンメイクだが、フィッティングの作業を含めロールケージなども新造している。ここまでの作業は膨大でクルー全員がノンストップで仕事を進めたが、年内に1号車を完成させられたことに安堵しているよ」

「ただし、リックのマシンになる2号車は完全に新造される予定で、こちらの完成は年を越すことになるだろう。またフォード製のV型8気筒OHVも、我々のワークショップでチューニング作業を進めており、こちらもまだ時間の掛かる作業が山積みだ」

「でも、開幕前には充分なテスト機会を設ける予定だし、2019年の実績を踏まえれば高い位置から戦いを始められることは本当に心強い。今から楽しみにしていてほしい」

 ステアリングを握るハイムガートナーは、プライベーター・アルティマで苦戦を強いられた2019年シーズンにあって、フィリップアイランドではキャリアハイとなる3位表彰台を獲得しており、現時点でこれがケリー・レーシングにとって最後のポディウムとなっている。

2019年はプライベーター体制ながら、4台のニッサン・アルティマを投入してシリーズを戦ってきた
2台への縮小に伴い、エースのリック・ケリー(左)とハイムガートナーにマスタングのステアリングを託す
「NEDとケリー・レーシングは、多くの価値と信条を共有しており、コース内外で多くの成果が挙げられると期待している」と語ったトッド・ケリー共同代表

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