「その時点で2014年仕様のままだったクルマは、わずかな改良を経ただけでシーズン後半戦にエイデン(・モファット)をシルバーストンの表彰台まで押し上げた。チーフエンジニアを含めBMRのメンバーは一緒だし、BMRのエンジニアリング部門とレーザーツールズ・レーシングの開発能力を合わせれば、トップグループで争える要素しか見当たらないよ」
また、2019年ドライバーズランキング4位、シーズン3勝のジョシュ・クックとの契約延長を発表していたBTCレーシングは、過去2年間フォード・フォーカスRSで戦った元WTCCドライバーのトム・チルトン獲得を発表。チルトンはモーターベース・パフォーマンスから心機一転、FK8型ホンダ・シビック・タイプRのステアリングを握ることとなった。
「昨年、チームは本当に印象的な仕事をしていた。初投入のマシンで総合4位、インディペンデント2位の戦績を残したんだからね。テストが待ちきれないよ。僕自身、ホンダとは素晴らしい歴史があるし、再びホンダのマシンをドライブできることを光栄に思っている」とチルトン。
さらに、BTCレーシングは今季から3台体制に拡大するのに合わせて、最後のドライバーに元チームHARDでフォルクスワーゲンCCをドライブしたマイケル・クリースの加入をアナウンス。その他、メルセデス・ベンツAクラスで戦うシセリー・モータースポーツは体制不変で、アダム・モーガンと2年目のダニエル・ロウボトムの残留を発表した。
そして元F1ドライバーのマーク・ブランデル引退に伴い、チーム内での体制変更やスライド移籍をアナウンス済みのAmDは、旧式のMG6 GTで2019年からシリーズに参入したエクセラー88モータースポーツに所属したサム・オズボーンとの契約を発表。ジェイク・ヒルとともに、もう1台のFK2シビックを託すことを決めた。
またAmDのセカンドチーム的存在となるトレード・プライス・カーズ・レーシングのアウディS3セダンBTCCには、こちらもチームHARDから移籍のボビー・トンプソンに加えて、元英国MINIチャレンジ王者で、2008年のブリティッシュGTチャンピオンでもあるジェームス・ゴーナルが加入。
そして、今季から最新型となる『ヒュンダイi30ファストバックNパフォーマンス』を投入するエクセラー8のリードドライバーには、スバル撤退の余波でシートを失っていた21歳のセナ・プロクターが就任することも決まっている。


