F1時代にはフェラーリやホンダ、ウイリアムズなどに在籍し、19シーズンで326レースに出走した“鉄人”は、北米インディカー参戦を経てツーリングカーに転身。2013年のSCB参戦以降は毎年のようにタイトル争いを繰り広げ、2019年も最終戦までチャンピオンの権利を残しながら、惜しくもランキング3位に終わっていた。
さらにオフシーズンの12月末にはアルゼンチンに渡り、かつてチームに在籍したホセ-マリア・ロペスや、STC2000の前身であるTC2000シリーズを含めてアルゼンチンで通算4度のドライバーズタイトルを獲得したロッシとともに、『トヨタ・カローラSTC2000』のテストを実施する予定だったが、国際空港のストライキ突入によりキャンセルされる事態も経験した。
トヨタ・アルゼンチンの代表を務めるダニエル・エレーロは、バリチェロ加入を歓迎して次のように語っている。
「我々の国アルゼンチン、そして我々のチームにルーベンスを迎えられたことを心から光栄に思う」
「とくに、私たちのチームで活躍を演じるマティアス・ロッシがTOYOTA GAZOO Racing BrazilとともにSCB参戦をアナウンスした直後だけに、相互交流の機運をより高めることになると同時にこの南米地域での私たちのプレゼンスをより拡大する戦略を、大いに後押ししてくれるものと確信している」

