そのGRMは2020年に向け大きく体制を変更し、アルファロメオを走らせるバルボリンGRMレーシングにはカルーソのチームメイトとして引き続きジョーダン・コックスを起用。

 ルノー・メガーヌR.S.TCRを3台投入するメインチームでは、ジェームス・モファットに加えて新たにディラン・オキーフを迎え入れ、さらにGRMカスタマー・レーシングとしてプジョー308TCRをスタンバイ。こちらは20歳のアーロン・キャメロンと2000年のバサースト1000勝者、ジェイソン・バルグワナの2台体制を敷く。

 また、F1併催イベントのシリーズ開幕戦(ノンチャンピオンシップ)となる3月12~15日のTCRアジア・パシフィック・カップのアルバートパーク戦のみ、プジョーのトップカスタマーチームであるJSBコンペティションとジョイントし、TCR開発ドライバーのジュリアン・ブリシュをエントリーさせる意向だ。

 この一大勢力となったGRMの対抗馬として、ホンダ・オーストラリアの支援を受けるウォール・レーシングは、FK8ホンダ・シビック・タイプR TCRを3台体制に拡充。トニー・ダルベルト、ジョン・マーティンに加え、香港出身のポール・イップがラインアップに加わった。

 また、GRMと同じくTCRアジア・パシフィック・カップのF1ラウンドでは、WTCR世界ツーリングカー・カップで4台体制を敷くとアナウンスしたミュニッヒ・モータースポーツとジョイントし、代表のレネ・ミュニッヒを走らせる。

 一方、初年度のタイトルを勝ち獲ったヒュンダイ陣営のHMOカスタマー・レーシングは、ネイサン・マルコムと初代王者ウィル・ブラウンとの契約延長を発表した。ともにチームに残留し、2020年もヒュンダイi30 N TCRのステアリングを握る。

「もちろん、2020年もシリーズに戻って再びタイトルを手にする戦いを始めるよ」と、チームのビデオリリースで決意表明したチャンピオンのブラウン。

 その他にも、アシュリー・スウォード・モータースポーツが3台のアルファロメオを走らせ、プライベーターのFK8シビックも2台、新規参入のトラック・テック・レーシングがアウディRS3 LMSを投入することもアナウンスされている。

開幕戦のF1併催ラウンドでは、JSB with GRMとしてジュリアン・ブリシュの参戦も決まった
ホンダ陣営のウォール・レーシングも3台体制に拡大。エースは引き続き、選手権2位のトニー・ダルベルトが務める
グローバル・シリーズへの昇格も噂された初代王者ウィル・ブラウンは残留を決断。タイトル防衛に挑む

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