この方針を受け、TGRAはベースマシンを変更する決断を下し、2019年11月にアルゼンチン国内でも発売が開始された最新世代のカローラにスイッチ。さらにチームは、ファクトリープログラムの4台に加えて新たに2台のマシン製造に取り掛かっており、2020年シーズンは都合6台の新型トヨタ・カローラSTC2000がグリッドに並ぶことが決まった。
この新規2台は、2008年創設で主に同国のシルエット・シリーズである“トップレースV6(現トップレース・シリーズ)”で活動してきたセルジオ・ラファエリ率いるミダス・カレラ・チームがオペレーションを担当し、トヨタ陣営のサテライトチームとしてシリーズ初参入を果たすこともアナウンスされた。そのチーム代表であるラファエリは、ステートメントで次のように抱負を語っている。
「この2月23日の金曜日は、私たちチームにとって非常に重要で誇らしい日になった。深い満足と覚悟を持って、2020年シーズンはTOYOTA GAZOO Racing YPF INFINIAをサポートするサテライトチームとして、スーパーTC2000にチャレンジすることを宣言する」
「これは我々の組織に託された大きな信頼によってのみ実現可能となった挑戦であり、プロジェクト全体を統括するトヨタ・アルゼンティーナのプレジデント、ダニエル・エレーロや彼を支えるすべてのメンバーに感謝を捧げたい。この巨大プロジェクトに貢献し、ともに冒険することを許された事実を心より光栄に思っている」
現在マシン製造は最終段階を迎えており、3月22日の開幕戦サン・フアン、エル・ゾンダでのレースを前にトヨタ陣営全体でのプレテスト実施を予定する。このミダス・カレラ・チームも、タイトルスポンサーと2名のドライバー陣容を近日中にはアナウンスしたいとしている。


