「この南米地域で最高のモータースポーツ・チームに参加するという大きな責任を託してくれた(トヨタ・アルゼンティーナ代表の)ダニエル・エレーロと(チーム代表の)ダリオ・ラモンダに感謝したい。今の僕の唯一の目標は、新しいトヨタのマシンとチームに迅速に適応することだ」
また、2020年からTGRAのサテライトチームとして2台の新型カローラを走らせるとアナウンスしていたセルジオ・ラファエリ率いるMidas Carrera Teamも、そのドライバー体制が確定。ホンダ陣営から移籍したリカルド・リサッティに加え、パラッツォと同じく2019年はTurismo Carretera Mourasに参戦し2勝を記録した23歳の新人、バレンティン・アギーレの起用をアナウンスしている。
そして3月10日にチームラウンチを実施したHonda Racing Argentinaは、2年目のファクトリー参戦体制に臨むホンダ・シビックSTC2000の新リバリーを披露した。
ドライバーのファン-アンヘル・ロッソ、ファビアン・シャンツォーニ、ファン-マニュエル・シルヴァ、ニコラス・モスカルディーニの4名も列席した会場では、昨季に引き続きシンガポールの石油小売企業Puma Energy(プーマ・エナジー)社のバックアップを受けた新型シビックが公開され、グリーン&レッドの面積が拡大。新たな空力規定の採用により3~5秒のラップタイム向上が見込まれるマシンのボンネットには、食品企業PALADINI(パラディーニ)のロゴが掲げられた。
また、3月20~22日に予定されていた開幕戦サン・フアンに先立ち、全12戦中10戦の開催地が確定したシリーズカレンダーがアナウンスされたが、3月14日の時点で新型コロナウイルス(COVID-19)の感染対策のためゾンダ・サーキットでの第1戦は無期限の延期が決定。
7月には2007年以来13年ぶりに隣国ブラジルでのレース開催も実現し、サンタクルス・ド・ソルのトラックでは悲願だったSCBストックカー・ブラジルとの交流戦が予定されているものの、どの時点でシーズンを始められるかについて、STC2000オーガナイザーは「状況を注視しつつ、随時情報発信を行う」としている。



■スーパーTC2000シリーズ2020年カレンダー
ラウンド | 開催日 | 開催地 |
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Rd.1 | 3月20~22日 | サン・フアン(ゾンダ)※無期限延期 |
Rd.2 | 4月3~5日 | ロザリオ |
Rd.3 | 5月1~3日 | コルドバ |
Rd.4 | 5月22~24日 | サン・ニコラス |
Rd.5 | 6月5~7日 | TBA |
Rd.6 | 7月17~19日 | サンタクルス・ド・ソル(BRA) |
Rd.7 | 8月7~9日 | パラナ |
Rd.8 | 8月28~30日 | TBA |
Rd.9 | 9月18~20日 | サン・フアン(ヴィリクム) |
Rd.10 | 10月9~11日 | ブエノスアイレス |
Rd.11 | 10月29日~11月1日 | ネウケン |
Rd.12 | 12月4~6日 | バイアブランカ |