依然としてイベントのスケジュール変更とシーズン再開は、政府が導入した新たな制限がいつ解除されるかに影響されるものの、例年に比べて控えめな状況での実施となったオフシーズン唯一の公式テストでは、トム・イングラムのドライブするトヨタ・カローラBTCCが最速タイムをマークした。

 シリーズに参戦する全29台が集結し、フィルミングに続いて実施された走行セッションでは、この2020年シーズンからエントリー名を改め『TOYOTA GAZOO Racing UK with Ginsters』とし、TGRのステータスを得たイングラムのカローラが躍動。午前最速だったジェイク・ヒルのFK2ホンダ・シビック・タイプRをわずか0.051秒差で上回り、1分06秒171でタイムボードの最上位を確保した。

 昨季のアウディS3セダンBTCCから一転、同じAmD Tuning.com陣営内で移籍し、新たに元F1ドライバー、マーク・ブランデル率いるMB Motorsportのシビックを走らせるヒルは、朝のセッションでいち早くターゲットタイムを設定すると、ライバルに対しコンマ3秒ものマージンを築いてランチブレイクへと入っていた。

 しかし両セッション最速の野望は午後のアタックラップでトラフィックに捕まったところで夢と消え、惜しくも総合2番手。その背後3番手には、0.319秒差でチーム・ダイナミクスのダン・カミッシュ(FK8ホンダ・シビック・タイプR)が続き、2019年ドライバーズランキング3位からの雪辱を期す好スタートを切った。

 また、4番手には2020年投入となる新型モデル、第4世代フォード・フォーカスSTのステアリングを握るインディペンデント王者ロリー・ブッチャーが続き、5番手に4冠王者コリン・ターキントン(BMW330i Mスポーツ/ウエスト・サリー・レーシング)、6番手にもブランニューモデルのヒュンダイi30 Fastback N Performanceをドライブするセナ・プロクターが続いている。

スバルからインフィニティにスイッチした2017年王者アシュリー・サットンは、トラブルを抱えながら9番手
マーク・ブランデル率いるMB Motorsportのジェイク・ヒルが、テストを牽引するスピードを披露した
TGR体制となったスピードワークス・トヨタのトム・イングラムが、幸先良くトップタイムを奪取した

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