更新日: 2021.11.30 14:12
WEC:オレカ代表、LMDh規定統合が“流れる”ことを危惧し「8~10日以内の発表」を望む
しかしこの段取りに関して、その承認コンストラクターの1社であるオレカ代表のショーナックは、状況の重大な後退やフォールアウトを防ぐために、今後10日以内に発表を行う必要があることを強調した。
「この規定を有効なものとするためには、全関係者が合意に至ることが急務だ」と、フランスの専門サイト『Endurance-Info.com』に語ったショーナック。
「規制を発表することにより、参戦企業やマニュファクチャラーは早急に作業が開始できるようになるため、これはできるだけ急ぐ必要がある。もしこの先、3カ月も4カ月も発表を先延ばしにすれば、LMDh自体の具現化も危ぶまれる事態となるだろう」
「我々(コンストラクター)の側でさえ、待つことはできない。規定の発表になんら逡巡する部分はなく、迅速にリリースすることは可能なはずだ。LMDhとLMHは良き収束の方向性を見つけるべきだ」
「以前は10%ほど疑念や妥協の部分が残っていたが、今や問題はクリアだ。IMSAとACOは、今後8~10日以内にアナウンスをする必要がある。良いニュースを待っている」
この新型コロナウイルスの蔓延以前には、すでにマニュファクチャラー3社に対してLMDh規定のシャシー供給を持ちかけられていたというショーナックだが「(ウイルスの)影響により、この先いくつかの自動車メーカーが航空会社のように倒産の危機に瀕するだろう」と予測するのに対し、IMSAでキャデラックのブランディングを担うウェイン・テイラーは「IMSAに関して言えば、マニュファクチャラー倒産の影響を受けにくいはずだ」と楽観的な見通しを立てている。
「ここ数日、米国の3つの(DPi参戦)メーカーのうち2社と話をしたが、誰もがまだ熱心に取り組む意思を持っているようだ」とSportscar365に応えたウェイン・テイラー。
「我々は欧州の自動車メーカーほど影響を受けないと思う。それが私の見方だ。誰もがこれを乗り越えると確信しているし、現在の中国のように(ウイルスが)消え始めると、巨大な自動車メーカーやホテルグループなどは、すぐにビジネスに戻るだろう」