そのうちのひとりで、ブラジルを代表するドライバーに成長したブルーノ・セナは、Cavaleiro Sportsに移籍したマルコス・ゴメスと組み、久々のSCBにカムバックを果たす。
「ずっと戻ってきたいと思っていたんだけど、日程的な問題でなかなか実現しなかった。でも今回は幸いなことに、チームの呼び出しに自由に応えられるスケジュールになっていたんだ。2015年チャンピオンであるマルコスと組めるのも本当に楽しみだ」と、2013年のインテルラゴス、そして2015年には元F1ドライバーのアントニオ・ピッツォニアと組んだ経験を持つセナ。
「2015年にゴイアニアを経験しているのも大きい。ここは熾烈な競争のある場で、トレーニングを1度も行わずに現地入りするのは明らかなビハインドになる。今回はこれが回避できるし、初参戦車種や規定の変更で既存の戦力バランスを変える“変数”がもたらされる。ファンにとっても楽しめるレースになりそうだね」
一方、Full Time Sportもエース級の助っ人招聘をアナウンスしており、ピケJr.にはアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが、バリチェロには2018年にもタッグを組んだフィリペ・アルバカーキがジョイントする。
2018年のインテルラゴス戦で2位表彰台を獲得したペアは、同年の1月に軽い脳卒中に見舞われたバリチェロにとって復帰後初のレースだったこともあり、表彰台では「あらゆる感情がこみ上げた」感傷的なものとして記憶されている。
「当時、僕は病院を出たばかりで、正直レースはとてもキツかった。でも僕らはともに笑い、一緒に泣き、素晴らしい週末を過ごすことができたんだ。素晴らしいドライバーであるフィリップとは、そこから無二の親友としても付き合いが始まり、彼を再び111号車に迎えられるのは最高の喜びなんだ」と語ったバリチェロ。
一方、あらゆるカテゴリーで成功を収めてきた34歳のアルバカーキも、自身2度目のSCB参戦に向け「Full Timeとルビーニョからの招待を光栄に思う」とコメントした。
「僕らは2018年にこの競争が激しいトラック上で好成績を残し、難しい共同作業をとても楽しく進めることができた。今では大親友と感じているルビーニョと一緒にレースをするのは最高に楽しみだ。今からブラジルへ行く日が待ちきれないよ」
その他、まだ公式のエントリーリストではないものの、同じFull Time勢ではロッシのペアにWTCC世界ツーリングカー選手権3連覇のホセ-マリア・ロペスが、同じくトヨタ陣営に加わるRCM Motorsportの元F1ドライバー、リカルド・ゾンタにはポルシェワークスドライバーのローレンス・ファントールが。
そしてチャンピオンチームのEurofarma RCは、引き続きシボレーをドライブするSCB3連覇王者ダニエル・セラにアウグスト・ファーフス、リカルド・マウリシオにフェリペ・ナッセなど、豪華なラインアップが予定されている。



