更新日: 2020.04.10 17:22
ARG eSports Cup第2戦:実力者はバーチャルレースでも強し。元BTCC王者サットンが連勝
続く3ラップ目にもアクシデントが発生し、TCRオーストラリアのレギュラー組となるネイサン・マルコム(HMO Customer Racing)とジョン・マーティン(Wall Racing)が大クラッシュ。フェンスにヒットしたWall Racingのマシンが跳ね上がり、トラック上に戻ってきたところにTCR王者のチームメイトが差し掛かり、両者はその場でリタイアとなってしまう。
レースはそのまま首位サットンが余裕のクルージングでフィニッシュラインを通過してシリーズ2勝目をマーク。その10秒後方の2位にはディラン・オキーフ(Renault Sport GRM)が浮上し、3位には4番手スタートから一時2番手までポジションを上げたネイサン・ヘルネ(Gulf Western Oils)が入った。4位には2020年創設のTCRニュージーランド・シリーズを追うことが決まっている“kiwi”の新鋭、ジェイデン・ランズレー(Track Tec Racing)が続いている。
続く15分間のレース2は前戦トップ20のリバースグリッドが採用されると、集団に飲み込まれたR1勝者サットンはターン1でアクシデントに巻き込まれ大きくポジションを失うことに。代わってこのレースを率いたのはタンダーとアーロン・キャメロン(Team Valvoline GRM)のふたり。
初年度TCRオーストラリアでも対戦したふたりは、同じくレギュラー組のジョーダン・コックス(Garry Rogers Motorsport)を交えて三つ巴の首位バトルを展開し、ラップごとに目まぐるしく首位を入れ替えていく。
さらに後方からはSuper3やV8ツーリングに参戦中の若手有望株ニック・キャロル(Melbourne Performance Centre)が迫り、レース1で5位入賞の勢いそのままに2台のGRM勢を仕留めると、これが初参戦とは思えぬ落ち着きぶりでパッシングを決め、2番手にまで上がってくる。
しかし15分間のレースタイムでは首位タンダーに5秒届かず。現実世界でもMPCのアウディRS3 LMSで勝利を挙げている元バサースト1000ウイナーが仮想空間初勝利を挙げ、2位にキャロルが続きMPC勢がワン・ツーを達成。3位にオキーフ、4位にキャメロンのGRM勢が並ぶリザルトとなった。
ARG eSports Cupの第3戦は、NASCARやインディカーも開催されるアメリカ西部を代表するトラック“ザ・グレン”ことワトキンスグレンを舞台に争われる。