前出の関係者によれば、これまでにも「参戦するすべてのメーカーがフルグリッド(8台)ではないシーズンがあった」とし、3社が8台体制でそろった2015年以前のシーズンを参考に、こうした縮小が異常なことではない、とも説明している。
3社の台数削減によりグリッドが18台になるということは、潜在的に“第四のマニュファクチャラー”のためのスペースが生み出された……と見ることもできる。
ここに新規参戦があれば、グリッドは24台に回復する計算となるが、新規参戦の可能性は2019年にスーパーGTと同じエンジン規定『2リッター直噴4気筒ターボ』への移行後とみられ、現行のV8エンジン規定下での実現は極めて低いと予想される。
また、この動きを補足するように、ITRとドイツの自動車連盟であるDMSBの中では“新規シリーズ”に関する計画も噂されており、今後このDTMの動きが、スーパーGTのシリーズ形態にも影響を与える可能性が考えられる。

<過去10年のDTM参戦車数>
2010:18台(アウディ 9、メルセデス 9)
2011:18台(アウディ 9、メルセデス 9)
2012:22台(アウディ 8、BMW 6、メルセデス 8)
2013:22台(アウディ 8、BMW 8、メルセデス 6)
2014:23台(アウディ 8、BMW 8、メルセデス 7)
2015:24台(アウディ 8、BMW 8、メルセデス 8)
2016:24台(アウディ 8、BMW 8、メルセデス 8)
