豪州SC:eシリーズ第3戦はニュージランド勢が制圧。ウィル・パワーも最上位6位と奮闘
続くラップのコンロッド・ストレートではギャリー・ヤコブセン(ホールデン・コモドアZB/Matt Stone Racing)とレッドブル・レーシングの7冠王者ジェイミー・ウインカップ(ホールデン・コモドアZB/Triple Eight Race Engineering)がザ・チェイス進入で絡み、ジャック・ルブローク(フォード・マスタング/Tickford Racing)を道連れにクラッシュ。ブロディとパスカーレは間一髪のところで回避するこの日1番のアクシデントも巻き起こる。
その後続での波乱とは対照的に、先頭のクルサードは静かなリードを構築し、ピット戦略を最終ラップまで引っ張ったWalkinshaw Andretti Unitedのチャズ・モスタート(ホールデン・コモドアZB)もかわしてeシリーズ初優勝を記録。その背後にはTickford Racingのキャメロン・ウォーターズと23Red Racingのウィル・デイビソンが続き、4位にもVASC連覇中のマクラフランが続いたことで、フォード・マスタングがトップ4を独占する結果となった。
迎えた最終レース3は、前戦リザルトに従ってクルサードが再びポールからのスタートに。2度の強制ピットが課された14周の勝負は、序盤からTickford対DJRのマスタング対決の構図となり、4番手スタートとなった王者マクラフランが地力を見せて優勝を奪うことに。トップチェッカーを受けながら、ファイナルラップ最終コーナーでのプッシングがペナルティ対象となったブロディが2位、終盤浮上してきたSVGが3位に入った。
一方、注目のインディカー王者ウィル・パワーは最初の予選で5番手と好位置を確保すると、レース1でマクラフランを抑え込み6位フィニッシュ。続くレース2はSVGと絡んでポジションを失うものの、クラッシュ多発のレース3でも混乱をくぐり抜けてモスタート、パスカーレと好バトルを展開。最終的に1コーナーで接触したものの10位を確保し、この日2度目の入賞を果たしてみせた。
次週開催の『Supercars All Stars Eseries』第4戦は、アメリカ西部を代表するロードコース“ザ・グレン”ことワトキンスグレンと、カナダ・モントリオールのF1トラック、ジル・ヴィルヌーヴ・サーキットを舞台に争われる。