注目のドライバー勢も、現実世界でTCRヨーロッパを戦うトム・コロネル(FK8ホンダ・シビック・タイプR TCR/EatMyDust)や、ジャンニ・モルビデリ(フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCR/WestCoast Racing)に加え、オーレリアン・コンテ(プジョー308TCR/DG Sport Compétition)やジル・マグナス(アウディRS3 LMS/Comtoyou Racing)、ダニエル・ナジー(ヒュンダイi30 N TCR/BRC Racing Team)、アンドレアス&ジェシカのバックマン兄妹(ヒュンダイi30 N TCR/Target Competition)と、直前にBRCレーシングのシートを獲得したマット・オモラ(ヒュンダイi30 N TCR/BRC Racing Team)ら実力派が顔を揃えた。
また、オーガナイザーはこのTCR Europe SIM Racingに参戦するインセンティブとして、現実世界にも波及する賞典を用意する意向を示していたが、開幕のスパを経てレッドブルリンク、ハンガロリンク、ル・カステレ、ゾルダー、モンツァ、バルセロナで合計7イベントを戦い、各レースで最高得点のドライバーには、現実世界でも対応するイベントでヨコハマタイヤ2セットを無償供給することを決定。
さらにeシリーズ後半戦最後の2ラウンド時点で最高得点のドライバーにも、現実のTCR EU第6戦でフリーセットが供給されるプライズが用意された。シリーズプロモーターのパウロ・フェレイラも、この施策について次のように説明している。
「Simレーシングシリーズの結果を実際のチャンピオンシップの結果にリンクさせ、この新たな試みにさらなるスパイスを加えたいと考えていた」
「このプロジェクトでは、予選結果やスターティンググリッドの優遇措置など、選手権結果に大きな影響を及ぼすことのない限定的なプランを2~3、各チームに提案した」
「しかし、それらはエントラントからすべて拒否され、チーム側は全会一致で1イベントで使用できるタイヤセット数の増加を望んだ。それを受け入れ、ニュータイヤ2セットを無償供給することとしたんだ」

