しかし、2020年の投入に向け開発作業と製造準備を進めてきたクプラは、2019年12月のオンライン先行予約オーダー受付開始以来、新規カスタマーを含めて30台以上の受注を獲得しているという。
「オンラインの事前予約プロセスが12月に開始されて以来、我々の競技用ツーリングカーとしては初めて30件を超える先行受注リクエストを受けた」と続けるプイグ。
「もちろん、我々の国スペインもCOVID-19の影響と被害を強く被ったし、誰にとっても奇妙な時代であることは間違いない。そのため我々クプラ・レーシングとしても、これまでとは非常に異なる方法で作業を進める必要があった」
「我々は通常マシンを販売して終わりではなく、サーキットで直接カスタマーチームの面々と顔を合わせ技術的サポートを提供してきたが、今では物理的接触が禁止されたという理由でその方法を採ることができない」
「しかし、それにも関わらず我々はカスタマーにサービスを提供し続けており、電子メールや電話を介していつでもカスタマーとの通信を確保することが可能だ」
現時点でレースイベントを再開したチャンピオンシップはまだないものの、その体制ゆえ、クプラは必要に応じてカスタマーチームをリモートで支援することが可能だとプイグは言う。
「我々クプラ・レーシングとしては、今後数週間以内にすぐさまレースを再開できるシナリオから、本格的なコンペティションを2021年までさらに待たなくてはならない場合まで、あらゆるタイプの状況に直面しても大丈夫な準備ができている」
「もし再開する場合は、その先では立ち止まらない確信と決意が必要だ。さもなければ、1歩進んで2歩下がることになりかねないからね」
