更新日: 2020.05.19 16:55
豪州SC:元王者ジェームス・コートニー、シリーズ再開前にフォード・マスタングでの復帰を発表
「2月の終わりから今に至るまで、僕のキャリアと世界はまるで上下が逆さまになったかのような状況だった。でも今回の契約で、その苦境から脱することができて本当にうれしく思う」
「僕らが一緒に達成できることには多くの可能性があると思う。個人的に僕を支援してくれるBoost Mobileと、Tickford Racingの信じられないほど優秀なレースチームと一緒に働けることを心から楽しみにしている」
現在、2020年のVASCシーズンはF1開幕戦オーストラリアGPとの併催だった第2戦の土壇場でのキャンセルにより中断しているが、その後の推移を経て23Red Racingとウィル・デイビソンが残した空席のレースシートを、コートニーが引き継ぐ形となった。
「確かに、ウィルと23Redの面々に起きた事態はとても残念なことだ。我々が直面する事態はとても厳しいが、ドアが閉まればまた別のドアが開くのも事実だ。世界的な情勢に対して『Boost Mobile Racingの成長を後押ししてくれ』という一言が僕を支えてくれている」
その23Red Racingは2018年創設の若いチームでありながら、2020年はウィル・デイビソンのシングルカー体制で参戦し、Tickford Racingのサポートを得てフォード・マスタングを投入。
開幕戦のアデレード400では2ヒートともにトップ5フィニッシュを果たすなど躍進を予感させたが、不確実性を増す世界情勢を受けてタイトルスポンサーの工作機器メーカー、Milwaukeeが撤退を決めたことで悲運の活動休止に追い込まれた。
「我々はチーム創設以来、フロントランナーになるべく全力で組織の成長に取り組んできた。しかし残念なことに、前例のない時間に直面して枠組みの再評価といくつかの厳しい決断を余儀なくされた」と、チームのステートメントに記した23Red Racingのフィル・マンデー代表。
「2020年の始まりは一貫して表彰台を争う兆候を見せ、誰もが望む方向性を示していた。それだけに、予定よりも早く旅を終えるのは非常に悲しいことだが、我々はここまでの業績と成果を誇りに思っている」