また、シーズン再開を6月のシドニーとした理由について、シーマーは「その理由は主に2点ある」と付け加えた。
「最大の理由はロジスティクス面だ。スーパーカーに参戦する主要チームの拠点は(オーストラリア北東部の)クイーンズランド州と(南東部の)ビクトリア州にほぼ集中している。その中間に位置する(ニューサウスウェールズ州の)シドニーなら各陣営の移動距離もならし、(観光都市ゆえに)宿泊施設の確保も容易だ」
「またTVクルーにとっても開催地が近接しているため、州間を移動してイベントを配信するような不用意なリスクを軽減することもできる。それに加えて、我々オーガナイザーの視点からもイベント管理の観点で理想的なパドック環境となる」
「ピットの裏側には充分なスペースがあり、大きなピットガレージを有するためソーシャルディスタンスの制限を満たし、コンプライアンスに準拠することができる。つまりこれはコンプライアンスの決定であり、ロジスティクスの決定でもあるんだ」
このシドニー戦は当初“スーパーナイト”と称したナイトレースが予定されていたが、この改訂版ではオーソドックスな日中イベントになる予定。そのほか、オリジナル版からは名物市街地戦のゴールドコーストとニューキャッスルが削除され、2021年1月のオークランド戦はハンプトンダウンかプケコへのどちらになるかを引き続き協議中。4日間のバサースト1000を除く全イベントは2日間に圧縮され、正確なレースフォーマットや長距離耐久カップの設定はまだ未確定となっている。


■VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカー2020年改訂版カレンダー
Round | Date | Event |
---|---|---|
Rd.1 | 2月22~23日 | アデレード500(開催済み) |
Rd.2 | 6月27~28日 | シドニー・モータースポーツパーク |
Rd.3 | 7月18~19日 | ウィントン |
Rd.4 | 8月8~9日 | ダーウィン・トリプルクラウン |
Rd.5 | 8月29~30日 | タウンスヴィル |
Rd.6 | 9月19~20日 | ザ・ベンド |
Rd.7 | 10月8~11日 | バサースト1000 |
Rd.8 | 10月31~11月1日 | パース |
Rd.9 | 11月21~22日 | タスマニア |
Rd.10 | 12月12~13日 | サンダウン |
Rd.11 | 2021年1月9~10日 | オークラウンド |
Rd.12 | 2021年2月5~7日 | バサースト(12時間併催) |