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投稿日: 2020.05.22 17:33

豪州SC:eスポーツ第7戦オーバル勝負は、NASCARの2大聖地を制したSVGがパーフェクト達成


海外レース他 | 豪州SC:eスポーツ第7戦オーバル勝負は、NASCARの2大聖地を制したSVGがパーフェクト達成

 中盤15周目には首位に立っていたノリスをかわして、チームメイトのモスタートがトップランに躍り出ると、ウォールにヒットしたノリスは優勝戦線から無念の脱落。ときを同じくしてマスタング勢がピットへ向かうと、首位のモスタートとSVGが続く周回で同時にピットレーンへとなだれ込む。

 するとコース上のアクシデントで“イエローコーション”が出され、上位勢はピットタイミングでシャッフルされ、7冠王者ウインカップが隊列を率いてのリスタートに。背後ではルブローク、ウォーターズのマスタングがよりフレッシュなタイヤを履くSVGをブロックする構図へと変化する。

 終盤を迎えたレースは、集団内でしびれを切らした2番手ルブロークが“ドラフティング”から抜け出しアウトラインからウインカップに並び掛けるも、ターン3でわずかにコンタクトした2台はともに姿勢を乱し、首位攻防戦から脱落。ファイナルラップに向けウォーターズ、SVG、ブライス・フルウッド(ホールデン・コモドアZB/Mobil 1 Middy’s Racing)、そして地元Team Penskeの期待を一身に背負うファビアン・クルサード(フォード・マスタング/DJR Team Penske)ら4台の勝負となる。

 インサイドラインにウォーターズ、クルサードのマスタング、アウトラインにSVG、フルウッドのホールデンが並んだパックは、ターン3、ターン4とそのままのフォーメーションでクリアしてフィニッシュラインへ。

 ほとんど横並びながら0.06秒の鼻差でSVGがトップチェッカーを受け、ウォーターズ、クルサード、フルウッドの順でラインを通過。ゴール直後にはウォーターズとSVGのマシンが大クラッシュを喫する、緊迫のファイナルラップ決着となった。

 続いてデイトナ24時間でもおなじみのインターナショナル・スピードウェイのロードコースで開催された10周1ピット義務のレース2は、予選ポールポジションを獲得していたSVGが後方の接近バトルを尻目にこの日2勝目をマーク。

 このレース結果を受け、ふたたびポールシッターとなったSVGは16周ピット義務のレース3も制し、第7戦完全制覇となるパーフェクトを達成すると同時に、このデイトナでもアクシデントに巻き込まれ沈んだマクラフランに代わって64ポイント差でeシリーズランキング首位に浮上した。

 続くSupercars All Stars Eseries第8戦はガラリと趣を変え、古典的F1トラックであるイタリアのイモラとブラジル・インテルラゴスを舞台に、5月27日(水)に争われる。

「ホールデン陣営内でドラフティングを使い合ったことが助けになった」と、喜びを語ったSVG
デイトナでもオープニングのシケインでアクシデントに沈んだスコット・マクラフランを尻目に、SVGが連勝劇で締め括った


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