ブラウンは自身のカーコレクションのなかで2011年型のホールデン・コモドアVEを所有しており、ガース・タンダー/ニック・パーカット組でバサースト1000を制したこのマシンを、昨年アロンソにテストさせる予定もあった。

「リカルドもノリスも、彼らがそこで挑戦する姿を是非見てみたいし、状況を見守ろう。確かに彼らは、私のホールデンをドライブしたがるだろうね!」

 WAUは2019年のバサースト1000で、Andretti Autosportのアライアンスを活用してインディカーのエース、アレクサンダー・ロッシ/ジェームス・ヒンチクリフ組のワイルドカード参戦を実現させた経緯もあり、このF1ペア参戦も実現性の高いプランとして期待されている。

 また、3戦にわたって『Supercars All Stars Eseries』にエントリーし9戦1勝、3位表彰台も獲得したノリスは、F1再開に向けた準備を加速するため今週開催のイベント参加を見送る方針を示したが、バーチャル空間でのV8搭載ツーリングカーのドライブは、これまでステアリングを握ってきたどんなマシンとも「明確な違いがある」と振り返った。

「そう、このクルマはちょっとした“ビースト”だね。僕がこれまで慣れ親しんできたドライビング方法とは異なる作法で対処する必要がある」と続けたノリス。

「それが理解できたとき、僕はクルマが望むことに対して少しハードにドライブしすぎていて、オーバープッシュだったことに気づいたんだ。ブレーキング、加速、ハンドリング、そして重い車重に少ないダウンフォース。すべてが違うんだ」

「そのため、本当に穏やかなマナーでドライブしなくてはならない。忍耐強くゆっくりした入力を心がけ、シフトダウンではヒール・アンド・トウでブリッピングを入れる必要もある」

「僕が慣れ親しんでいるモノとは大きく異なるけど、とてもとてもクールなマシンだ。おそらく僕がドライブしたなかでもお気に入りの1台になったよ」

 現地27日(水)に争われる『Supercars All Stars Eseries』第8戦は、当初予定では古典的F1トラックであるイタリアのイモラとブラジル・インテルラゴスを舞台とするプランだったが、インテルラゴスを軸にもう一方の会場はファン投票に委ねられ、2度目のベルギー、スパ・フランコルシャンか、地元オーストラリアの誇るフィリップアイランドでの開催が見込まれている。

現マクラーレンF1所属のランド・ノリスは、eスポーツでも存在感と速さを披露。現実のVASC参戦への意欲も見せた
eシリーズにも参戦したアレクサンダー・ロッシは、バサースト1000の2019年大会にワイルドカード参戦を果たしている

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