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投稿日: 2020.05.29 17:25

豪州SC:eスポーツ第8戦インテルラゴス&フィリップアイランドはSVG、パスカーレが勝利


海外レース他 | 豪州SC:eスポーツ第8戦インテルラゴス&フィリップアイランドはSVG、パスカーレが勝利

 するとその背後ではドラマが発生し、おなじラップで4番手争いを展開していた王者マクラフランとエル-ナビが攻防中に接触。マスタング同士のバトルでVASC連覇中のShell V-Powerカラーのマスタングがスピン、コースオフを喫してトップ10圏外に沈む結果に。これにより、プッシングしたエル-ナビには失意のドライブスルー・ペナルティが宣告される。

 終盤には2番手争いを制したパスカーレがモスタートの前に出てファステストを刻みながらSVGに迫ったものの、逆転には届かずチェッカー。レッドブル・レーシング・オーストラリアのエースが第7戦に続く4連勝を飾り、パスカーレ、モスタートのホールデン勢がトップ3を占拠する結果となった。

 続いてVASC初開催の舞台となったサンパウロのトラックでは、通算7度目のポールシッターとなったパスカーレを先頭に、フロントロウ2番手にエル-ナビ、セカンドロウにSVGとパスカーレ、そして3列目にマクラフランとハイムガートナーのマスタングが並ぶ隊列でスタートが切られた。

 順当にホールショットを決めたパスカーレに続いて2番手で飛び込んできたのはSVGで、エル-ナビはバトルの際にウォールを擦るなど、またもスタートでポジションを失ってしまう。さらにその背後ではモスタートとのタッチでマクラフランがスピンオフし、王者には2戦連続で厳しいレースとなってしまう。

 しかしここから意地を見せたのは初参戦エル-ナビで、そのまま2番手SVGを激しく責め立てると、1周目の後半セクターで鮮やかにオーバーテイク。ポジション奪還を果たしてホームストレートに帰ってくる。一方、ワイルドカードのドライバーを前に出したSVGは、このオープニング時点でピットへと向かい2セット目のタイヤに履き替えて、後方20番手から逆襲を期す奇策に出る。

 その後、比較的穏やかに推移したレースは首位パスカーレを猛追後アンダーカットに出たエル-ナビの策も実らず。1戦目のフィリップアイランド同様12周18分、1ピット義務を終えたところでパスカーレがトップチェッカーをくぐりeシリーズ4勝目をマーク。エル-ナビがデビュー戦の夜に初表彰台を獲得し、3位にはレースのほとんどを2セット目のタイヤで走破したSVGが巻き返す結果となった。

 そしてこの日最後のレース3はサンパウロでの20周31分、2回のピット義務を課されるリバースグリッド勝負に。そのポールについたのはエル-ナビとおなじくワイルドカード枠でありながら、直前にリアルなシリーズでのフォード陣営復帰をアナウンスしたジェームス・コートニー(フォード・マスタング/Tickford Racing)だったが、この2010年王者が“マルチ・カー・パイルアップ”の引き金に。

 ターン3を抜けて早くも後続に飲み込まれたリバースポールシッターは、ターン5のポジション争いで接触し、インサイドのウォールに弾かれコースを横断。通過中だった後続車列が次々とクラッシュする事態となり、これでセーフティカー(SC)が発動、ダメージを負ったドライバーだけでなくほぼ全車がピットへとなだれ込む。

 4周目のリスタートではステイアウトを選択したハイムガートナーとリック・ケリー(フォード・マスタング)のKelly Racing勢がレースを引っ張る展開となるも、2度のルーティンを終えたころにはオープングラップのSC発動に助けられたマクラフランがなんと首位を走る展開に。

 すると17周目にその背後に迫ってきたのがSVGで、両者は並んで1コーナーから“セナS”をクリアすると、ターン4のブレーキングでSVGが首位浮上に成功。直接勝負で現役王者を降したeシリーズ選手権リーダーが通算11勝目を飾り、モスタートが最後の表彰台スポットを確保した。

 続く6月3日(水)開催の『Supercars All Stars Eseries』第9戦は再びオーバルでの開催が決定し、北米のミシガン・インターナショナル・スピードウェイが舞台に。ル・マンやロードアメリカ、ラグナセカなどが候補に挙がるふたつ目のトラックを含め、詳細は近日中にアナウンスされる。

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