またカンファレンスでは週末のレースフォーマットもアナウンスされ、30分間の公式プラクティスセッションが2回、さらにQ1、Q2、Q3で構成される予選セッションと、それに続く35分の決勝レースが2ヒートで構成される。
チャンピオンシップへのエントリーには合計26の参戦ライセンスが用意され、エントリー期限は7月31日に設定。暫定エントリーリストは8月末にリリース予定となっている。
FIA統括機関として南米大陸のモータースポーツ活動を支援するCODASUR(Confederacion Deportiva Automovilismo Sudamericana)代表のカルロス-グラシア・レモイも、次のようにシリーズへの期待感を語っている。
「我々はおもにアルゼンチンとブラジルからのエントリーを期待しているが、おなじようにチリ、パラグアイ、ウルグアイからのエントリーも見込んでいる。 2021年の初年度シーズンから強力なチャンピオンシップになることを目指している」
シリーズの技術部門を率いるテクニカルディレクターには、ALL-INKL.COM Muennich Motorsportなどでレースエンジニアを務めるサミュエル-カンサ・ルイスが就任し、スポーティング面のディレクター職はSTC2000でHonda Racing Argentinaとして活動するRAMレーシング代表のヴィクトル・ロッソが担う。
「TCRのスポーツレベルはとても高くスマートだ。この新しいシリーズに貢献できることをうれしく思う」と語るのは、日本でのレース経験も持つRAMレーシングのヴィクトル・ロッソ代表。
「土日にまたがるレース週末の2日間を、ファンが理解しやすい形式に保つことを目標としている。我々が目指すのは、国内で支持を集める人気シリーズとはまた違った、南米大陸を代表する選手権になることだ」
一方、TCRの仕掛け人でもあるWSC代表ロッティも、シリーズのラウンチに向け激励の言葉を贈った。
「TCRサウスアメリカの立ち上げは、フェリペ・マクガウやCODASURのカルロス-グラシア・レモイなど、有能なるメンバーによる驚くべき成果の結晶だ」と語ったロッティ。
「以前にも述べたとおり、ここ南アメリカにはツーリングカーに精通する熱狂的なファンが多数存在し、自動車市場を牽引する世界的なマニュファクチャラーが数多く参入している。その地域で開催するリージョン選手権には、大きな存在意義があると思っている」

