2017年にボルボで世界タイトルを獲得し、2019年はドライバーズランキング4位となったビョークは、来たるシーズンに向け「チームのタイトル獲得こそが2020年最大の目標だ」と意気込みを語った。
「そしてもちろん、個人的にもドライバーズチャンピオンシップで前進し、再びタイトルを争いたい。ロックダウンが有効になる直前、実行できたテストはわずか数日間だったが、それでも今季に向け自信をもたらしてくれる内容だった」
「また、アンディが去ることを聞き本当に残念な気持ちだ。僕らは昨季、とても素晴らしい協力関係を築いていた。もちろん、彼の今後の活躍を心から祈っている」
一方、Lynk&Coのプログラムに加入してマカオでの優勝も記録したプリオールは、現在開催中のeシリーズ『Pre-season Esports WTCR Championship』終了をもって、チームを離脱することが決まった。
「それは難しい判断であり、本当に心の痛む決断になった」と胸中を明かしたプリオール。
「しかし時には余計なものを持たずに、マシンを降りた世界での成功に挑戦してみることも必要だと思ったんだ。息子セバスチャンの北米での取り組みを支援する、という点においてね」と、続けたプリオール。
WTCCのみならず、DTMドイツ・ツーリングカー選手権やWEC世界耐久選手権での豊富な経験を、すでにGTドライバーとしてキャリアを歩む息子に“一子相伝”のノウハウとして伝授していく覚悟を固めた。
「これをもって引退……というわけではないけれど、そのためにCyan Racingの目標にフルコミットできない、という立場にはなりたくなかったんだ。引き続きレースを戦い、僕が得た機会を息子セバスチャンに与えるために時間を使いたい。まさに私の父が私のキャリア初期にそうしてくれたようにね」
「それに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの影響もあり、自分自身のレースシートとの両立がより難しくなった部分もある」
「Lynk&Co Cyan Racingでは、中国のマニュファクチャラー初の世界タイトル獲得に貢献できたことを光栄に思う。チームの成功を祈っているし、彼らは今年も素晴らしい結果を出すだろう。将来的には、再びともに戦えることを願っているよ」

