「今季選ばれた選手たちのクオリティも高く、彼ら全員が最高峰シリーズですでに戦える能力を備えていると思う。その4名には、今季カスタマーレーシング部門のエンジニアがサポートにつくほか、WTCRレギュラードライバー勢がメンターとして彼らの指導にあたる。これにより、彼らがプログラムの成功事例に加わってくれるものと確信している」
このうち、2年目のプログラム続投とTarget残留が決まったバックマン兄弟だが、兄のアンドレアスは2019年のバルセロナ戦でシリーズ初勝利を挙げ、ドライバーズランキングでも4位に喰い込むなど初年度のリージョン選手権挑戦で結果を残している。
「このドライバー・イニシアチブに選出された数少ないレーシングドライバーのひとりであることに、とても興奮している」と、喜びを語った25歳のアンドレアス。
「ヒュンダイ・モータースポーツが僕らを信用し続けてくれていることを光栄に思うし、過去最高の成績を残せるようできる限りの努力を尽くしたいと思う」
一方、22歳の妹ジェシカも、2019年のホッケンハイム戦で表彰台を獲得したほか、STCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権やTCRドイツでも堅実な戦績を積み重ね、年末のFIAモータースポーツ・ゲームスでは6位に入賞している。
「この素晴らしい機会は、ドライバーとして成長し、最終的に私たちの目標に到達するための最良の条件を与えてくれている。目標はもちろん、世界で最高のツーリングカードライバーとWTCRでレースすることよ」と、意気込みを語ったジェシカ。
これで2020年のTCRヨーロッパ・シリーズを戦うTarget Competitionはアンドレアスとジェシカに加え、ナジー、ホセ-マヌエル・サパーグの4名が確定している。

