続くレース2は、2019年に初代TCRオーストラリアのシリーズチャンピオンに輝いているウィル・ブラウン(ヒュンダイi30 N TCR/HMO Customer Racing)がリバースポールからの発進となるも、グリッド上で間違ったキー操作を行ったことで、なんとピットへ戻されるというハプニングが発生。
これで主導権を握ったのは、リバースのフロントロウに並んでいたピーター・ボダノヴィッチ(ヒュンダイi30 N TCR/Racing Sims NZ)となり序盤戦は首位を維持したものの、背後から主役の座を狙ったのがレース1で涙を飲んだGRMのオキーフ。
その前戦開幕ヒートではオープニングラップでホンダのマーティンにかわされたのち、ドライビングエラーも重なりジェイソン・ランズレー(ヒュンダイi30 N TCR/HMO Customer Racing)にもパスされ4位に終わっていたオキーフは、このレース2で勢いを取り戻し2番手のリアム・マクアダム(アウディRS3 LMS/LM Motorsport)を早々に仕留めると、首位ボダノヴィッチの猛追を開始する。
するとこのプレッシャーに負けたか、ファイナルラップを目前にしてボダノヴィッチがミスを犯し、オキーフが首位を奪取。そのまま1.2秒のマージンを築いてフィニッシュラインをくぐり、ルノー・メガーヌが仮想空間初勝利を手にする結果となった。
その背後では、LK Racingのフォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRをドライブするルーク・キングが3位でチェッカーを受けたものの、インシデント誘発のペナルティで25秒が加算され降格。この結果、ランズレーが2戦連続でポディウムを獲得している。
全7戦予定のTCR Australia SimRacing Seriesは、8月15日のシドニー・モータースポーツパークで現実のシリーズが再開された後も継続される予定となり、続く第2戦は7月2日に“聖地”マウントパノラマで、第3戦は7月16日にそのシドニー・モータースポーツパークで争われる。
