「僕らは毎日、組み立てたテストプログラムを順調に消化することができた。ここまでの経過は本当に順風満帆と言っていい。チームは高いレベルで働き、非常にプロフェッショナルでフレンドリー、とても感銘を受けたよ。彼らは僕を本当にチームの一員だと感じさせてくれるんだ」と続けたハフ。
一方、TCRのリージョン選手権へと生まれ変わり、TCRスカンジナビア・シリーズとして再生したSTCCで2度のタイトルを獲得している王者ダールグレンは、2020年投入の最新モデル『CUPRA Leon Competición TCR』をシェイクダウン。
このマシンはまだTCR運営組織による公式BoP(バランス・オブ・パフォーマンス)テストを経ていないため性能調整が行われておらず、CUPRA RacingオフィシャルパートナーでもあるPWR Racingはトランスポンダを外した状態で走行を重ねたものの、チャンピオンはこのニューマシンの感触を称賛する言葉を残した。
「マシンの感触はインストルメント、ドライブトレイン、全体的な感覚のすべてで印象的な進化を遂げているね」と、手応えを口にしたダールグレン。
「この新車はテスト直前の日曜に届いたばかりなんだ。その状態にも関わらず、なんのトラブルもなくテストを終えられたのは本当にうれしいし、勇気づけられる」と、全体で4番手となるタイムをマークしていたダールグレン。
「だから僕らは、ここで将来的にトップのポジションを争うスピードを確認するため、タフな仕事を喜んで進めたんだ。多かれ少なかれ、僕らは再びゼロから始めなくてはならないと分かっているからね」
そのダールグレンの2020年エンジニアリングチームには、古巣のボルボ時代にCyan Racingでともに戦ったパー・ブルームバーグを新たにチーフとして迎え入れた。
「パーとともに再び仕事ができるのは素晴らしいことだ。一緒に仕事をすればすぐに最適な方法が見つけられると分かっていたからね。それも含めテスト全体に関して、本当に満足する結果になったよ」
2020年のSTCCことTCRスカンジナビア・シリーズは、8月15〜16日の週末に、ここゲラーローゼン・アリーナから全4戦の短期集中決戦で争われる。


