澤圭太 GTアジア第11戦・第12戦 レースレポート
レースレポート:
ワンスマ澤圭太リリース2016 【GT-Asia Rd.11-12 上海戦最終ラウンドレポート】
前回の8月の上海戦(Rd.10)では今季3勝目を飾った澤、ジョナサン・ベンター組、GTアジアの最終戦は当初開催が予定されていた杭州の新サーキットの完成が間に合わなかった為に急遽、前回に引き続き上海国際サーキットにて、しかも週末のレーススケジュールの中では時間確保が難しいという理由で水~木開催(10月19~20日)という変速スタイルで開催された。
水曜日の公式練習:
この2日間の天気は雨中心に予報でウエットセットアップを中心にメニューを消化。しかし3台のベントレー共にライバルに比べてタイムは伸び悩み苦戦が予想された。公式練習2回目は雨が止みドライコンディションとなるがそちらは前回に引き続き好調を維持していた。
水曜日の公式予選:
Q1
相方のジョナサン選手が担当だが予選スタート直前に雨が再び降り出して路面を濡らしてしまう、十分なメカニカルグリップをウエット路面で得られない問題に直面しているBENTLEY3台は揃って後方に……特に8号車のジョナサンは2分20秒177でまさかの最下位11番手からのスタートが決定する。
Q2
澤が担当した予選2回目は更に雨が強くなりコースの一部には川が流れるような状況となる。思うようにならないマシンをねじ伏せて何とか2分20秒393で全体5番手のタイムとなり面目を保つがマシンバランスに苦しむ状況は打開は出来てなく、決勝に向けて不安が募る状況となった。
木曜日の決勝(Rd.11):
やはり木曜日も朝から雨模様、前回の優勝による追加ピットタイム、ウエットでのマシンバランス不調で上位フィニッシュが難しいと判断し決勝1回目は予選1で使用した1セット目の中古タイヤを最後まで使って、程度の良い中古ウエットと最後の1セット新品を5番手からスタートのRace2に取っておく作戦とした。
予想通り苦しい展開となったがジョナサンがスタートから一時6位に上がったり、後半の澤が苦しいタイヤ状況の中でも悪くないアベレージペースで走行するなどマシンバランス改善の兆しが見えたのは好材料だったが結果は8位でゴールし選手権ポイントを獲得した。
木曜日の決勝(Rd.12):
泣いても笑っても今季最終戦のレースを5位からスタートする澤はライバルが中古ウエットでスタートする中、温存しておいた最後の新品ウエット1セットを履いてのスタートをした。
雨の量が少ない中では逆に新品ニューはブロック溝が高くゴムのオーバーヒートを心配していたがスタートで3番手に上がると雨で速いランボルギーニ・ウラカンGT3やアウディR8 GT3などと序盤は同等のペースで周
回する。
しかしスティント中盤は心配していたタイヤのグリップ低下が見られてペースダウンし2番手から少し離された為に予定より早めにピットインしジョナサンに後半を託す。
ジョナサンは澤が予選2で使用した程度の良い中古ウエットに交換してコースインしたが全車がピットインを消化した時点で既に4位へドロップ、前に2位争いの2台が見える位置ながらペース的にジワジワと離され、一方5位のライバルに徐々に詰められるという厳しい状況を迎えた。
結局ポジションは守りきる形で最終戦は表彰台に一歩及ばずの4位でゴールとなった。
澤圭太みんカラBlog 『Rd.12での敗因は?』
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