更新日: 2020.08.19 11:07
STCC開幕戦:王者ダールグレン包囲網が機能。ロブ・ハフも連続表彰台デビュー
同日午後14時からのレース2は予選Q1とQ2の合算タイムがグリッドに反映され、ブリンクのアウディがポールからスタート。フロントロウにダールグレン、セカンドロウ3番手からハフのゴルフが1コーナーに向け加速していく。
17周のレース終盤までこのポジションに変動はなかったものの、2番手ダールグレンはハフからの猛追を受け、つねにミラーでの確認を強いられる厳しい展開に。その背後では6番手スタートだった前戦勝者セーデルシュトレームが華麗なオーバーテイクショーを演じ、ハフの背後にまで浮上してくる。
そのままトップチェッカーを受けたのはアウディRS3 LMSのブリンクだったが、レース中盤にはスチュワードから「ジャンプスタートによりレースタイム20秒加算」のペナルティが宣告されており、ブリンクは最終的に9位まで陥落。
これでダールグレンが新型クプラでのSTCC初優勝を達成し、2位にハフ、3位にセーデルシュトレームと好調Lestrup勢が並んでの表彰台に。
4位にはコチュリンスキーのCUPRAが入り、レース1のマシン破損から「新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の影響により、スペアパーツ供給が不足しているための止む無くの判断」として、PWR Racing共同オーナーとして参戦するピーター“ポーカー”ウォーレンバーグJr.のマシンからパーツ移植をして修復。エキゾーストの固定が上手くいかず手負いの状態ながら、未出走となったウォーレンバーグJr.の分も取り返す力走を見せた。
そして午後15時40分からの最終ヒート、レース3は前戦トップ8リバースグリッドの優位性を活かしたポールシッターのアールベルグと、4番手発進のマティアス・アンダーソン(ホンダ・シビック・タイプR TCR/Honda Racing Sweden)がスタートから逃げ切り、そのままチェッカー。
注目はその後方で4WAYバトルを展開したPWR Racing対Lestrup Racingの争いで、軍配はなんとLestrup勢に上がり、ハフが連続表彰台となる3位、セーデルシュトレームが4位に続きドライバーズとチームの両ランキングで2位以下を突き放すロケットスタートを決めている。
続くSTCC第2戦は早くもシーズン折り返しの1戦となり、8月28~29日にスウェーデン北東部シェレフテオのドライブセンターアリーナで争われる。