TCRヨーロッパ:元SLRのべナーニがComtoyouに加入。 ジョン・フィリピはTargetのシートを獲得
「テストで数周走っただけで、(ヒュンダイ)i30のフィーリングは最高だと感じた。その期間中、チームは僕を走らせるために全力で作業にあたってくれたんだ。本当に感激したよ」と続けたフィリピ。
「彼らはとてもプロフェッショナルで、長い期間レースカーのドライブから離れていた僕を献身的にサポートしてくれた。今季はレースウイーク毎の間隔が短く、3カ月で6つのイベントが待ち受けている。表彰台に上がるためにはいつも以上に、懸命な努力と適応力が必要になるだろう」
「誰もがクルマの可能性とポテンシャルを知っているから、僕自身はベストを尽くすだけだ。この週末、ル・キャステレで最前列を争うため最初から全力でいく必要があるね」
直前に迫ったTCRヨーロッパ・シリーズの開幕戦を前に、8月15~16日にニュルブルクリンクで開催されたTCRドイツ第2戦に参戦していたマイク&ミシェルのハルダー兄妹は、失格騒動で物議を醸したシリーズ撤退の決断を経て、このフランス戦からTCRヨーロッパに完全移行することを明かした。
「僕自身はこれまでTCRヨーロッパをフォローし続けてきたし、TCRドイツでタイトル獲得の機会を逃した以上、次のステップに進むべき時が来たと感じたんだ。そして僕らの決断をサポートしてくれたチームにも感謝を捧げたい」と語るのは、2016年からTCRドイツを戦ってきた兄のマイク。
TCRドイツにはProfi Car Team Halderとして、妹のミシェルとともにFK8型ホンダ・シビック・タイプR TCRを投入してきたが、先に行われたニュルブルクリンクのレース1では、兄のマイクがゲスト参戦のWTCR王者ノルベルト・ミケリスに次ぐ2位フィニッシュ。妹ミシェルも同ゲスト参戦のアンドレアス・バックマンに次ぐ4位に入り、選手権賞典外のふたりを除いて兄妹でTCRドイツのワン・ツーを決めていた。
しかしレーススチュワードにより、パルクフェルメで消火器のシステムをオフにしたことが問題視され、兄のマイクに「レース除外の失格処分」を言い渡したことで、これを不服とした兄妹はすぐさまシリーズからの撤退を表明していた。
ハルダー兄妹はTCRヨーロッパ開幕戦でも引き続きホンダのマシンをドライブし、トム・コロネル擁するBoutsen Ginion Racingや、ダン、ロイド、ペペ・オリオラのBrutal Fish Racing Teamなどと合わせて、7台のシビックがグリッドに並ぶこととなった。

