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投稿日: 2020.08.27 16:30
更新日: 2020.08.27 15:11

SCB第2戦:トヨタ・カローラ開幕連勝。ピケJr.が初優勝、ゾンタも高額賞金戦を制す


海外レース他 | SCB第2戦:トヨタ・カローラ開幕連勝。ピケJr.が初優勝、ゾンタも高額賞金戦を制す

 例年なら100万レアル(約1900万円)相当の高額賞金が掛けられるシリーズ恒例の“ミリオンレース”だが、今季は詳細な金額のアナウンスはなく日曜の決勝40分間がスタート。

 この日の主役はゾンタで、前日のピケJr.を再演するかのように首位のラモスを追い詰め、SNSファン投票で使用上限回数の決まるオーバーテイクボタン“FAN PUSH”を活用して差を詰めると、義務ピットで首位に立ちそのままクルージング。25周で6.117秒にギャップを広げ、早くも今季2勝目を飾った。

「本当に素晴らしい結果だ。スタートは良かったけど、2周目にミスを犯して貴重なタイムを失った。あれは完全に僕のミスだった。でもマシンは非常に良くてラップごとに首位に近づくことができた」とカローラの完調ぶりを称えたゾンタ。

「それにオーバーテイクボタンも本当に有効だった。FAN PUSHを使わせてくれたファンに改めて感謝したい。ピットストップの後は約7秒のマージンが築けたから、あとはマネジメントするだけだったよ」

 一方、2日連続のポールポジションから連日2位フィニッシュのラモスも「2回のポールポジションがある週末は、もちろん少なくともひとつの勝利を望むものだけど、自分がこうしてトップチームにいる機会に満足している」とコメント。3位には8番グリッドから浮上のデニス・ナバーロ(カヴァレイロ・スポーツ)が入り、これがシボレー陣営にとって週末で唯一の表彰台となっている。

 さらにこのレースでもうひとり主役級の活躍を演じたのがルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ)で、2014年のSCB王者は予選で22番手に沈んだものの、決勝ではトヨタ・カローラで怒涛のチャージを披露し、実に18ポジションを挽回しての4位フィニッシュ。さらに最終ラップでのアクシデントがなければ「表彰台も可能だった」と振り返った。

「最後の逆転に賭けてFAN PUSHを温存していたけど、残念ながら最終ラップで後続のアクシデントに巻き込まれ、危うくレースを失うところだった。表彰台は逃したけど、僕のグラスの中は空っぽじゃない。インテルラゴスはいつだって、僕の心の中心にある」と満足げに語った、2020年開幕ウイナーのバリチェロ。

 一方で、シリーズ3連覇中の王者ダニエル・セラ(ユーロファーマRC)は前日を13位で終え、日曜の“ミリオンレース”出走を取り止めた状況を次のように説明する。

「日曜午前の予選Q1途中で2速ギアに入れたとき、奇妙な音が聞こえた。それでギアボックスが壊れたのが分かった。Q2に向けてマシンをコースインさせたが、3速にスタックしたままで歩くような速度しか出せなかった。チームには『レース前までの修復が厳しい』と告げられ、スタートは見合わせるしかなかったよ」

 これでランキング3位71点のバリチェロ、同2位で78点のラモスに対し、82点でゾンタが首位に立つSCBの2020年シリーズ。続く第3戦の開催は9月13日の週末が予定されているが、開催地は追ってアナウンスされる見込みだ。

ルーベンス・バリチェロとのシリーズ相互スワップで、今季からSCB参戦のマティアス・ロッシ(Full Time Sports)。R2は2番グリッド発進もスピンに沈む
週末連続ポールから2度の2位表彰台となったセザール・ラモス。「これで僕とのチームとの関係性は大幅に改善されるはず」
2020年開幕のオープニングレースに続き、早くも2勝目を飾ったリカルド・ゾンタ(RCM Motorsport)
開幕のR2を制し好調を維持するバリチェロは、R1の7位に続きR2で18台抜きの離れ技を演じ、4位フィニッシュ


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