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 2019年はケビン・チェコン、マ・キンファのふたりを走らせたチーム・ミュルザンヌは、1台体制に絞る2020年に向けて新たにベルネイと契約を結び、このフランス出身のドライバーにジュリエッタのステアリングを託すことを決めた。

「僕はこの瞬間をハラハラした気持ちで心待ちにしていたんだ」と喜びを語った32歳のベルネイ。

 2019年のWTCRでは長らく所属したレオパルド・レーシング・チーム・アウディスポーツ(Leopard Racing Team Audi Sport)でアウディRS3 LMSをドライブし、ランキング10位に終わっていたベルネイだが、チームの活動休止にともない心機一転。移籍先での活躍を誓った。

「ここ数年、同じパドックにいることでチーム・ミュルザンヌをよく知る機会があった。この契約をアナウンスできて光栄だし、彼らのチームに加入できてとてもうれしいよ」と続けるベルネイ。

「ロメオ・フェラーリは確かに他ブランドに比べて小さなコンストラクターだが、彼らの情熱と決意、そしてWTCRで達成してきた結果にはつねに感銘を受けて来た。この困難な時期にあり、レイトエントリーの条件を提示してくれたFIAとユーロスポーツ・イベントにも感謝したい」

 一方、前出のセルッティも「私たちファミリーでジャン-カールを迎えることができてとてもうれしい」と、歓迎の意を示した。

「ジャン-カールの選択は、今季のような困難なシーズンに向けてドライバーに必要な特性の詳細な分析に基づいて下された。過去においても、私たちは一種の賭けと言えるようなドライバー選択をしてきたしね」と続けるセルッティ。

「それらの判断はうまくいったけれど、2020年のように猶予がないシーズンではリスクがより高まる。でも私たちは、ジャン-カールが私たちの求める確かな才能を有していると感じている」

 2020年のWTCR世界ツーリングカー・カップ開幕戦は、9月12~13日のオーストリア・ザルツブルクリンクで幕を明ける。

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRでタイトルを獲得し、アウディRS3 LMSとドイツ車を乗り継いできたベルネイ。初のイタリア製TCR車両でどんなパフォーマンスを披露するか
サプライヤーとのやり取りもパンデミックの影響を受けるなど『アルファロメオ・ジュリアETCR』の開発作業にもウイルスの影が及ぶ

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