快晴、気温30度以上というコンディションとなった決勝レース。スタンドに観客はいない。しかし、いつもと変わらない激しいレースがコース上では展開された。
9列目スタートのアロンソ。吹き荒れるタービュランスの中で走り出し、ハンドリングの不安定さに悩まされた。それでもポジョションを上げ、折り返し点の100周目は15番手で迎えたアロンソ。
トップ10フィニッシュが見えたが、ここでクラッチにトラブルが発生し、上位フィニッシュの可能性は潰えた。

「いろいろあり過ぎたレースだった。楽に走れたラップは1周もなかった。スタート直後はオーバーステアが酷く、マシンのバランスに悩まされ続けた」
「ピットストップでフロントウイングを寝かせ、タイヤの内圧も調整するとマシンは良くなっていった。順位も15番手まで上がった。その辺りまでは行きたいと考えていた」
「クラッチのトラブルは解決できず、ピットインのたびに押しがけが必要になり、タイムロスが大きくラップダウンに陥った。残念ながら最後までそこから抜け出すことはできなかった」
「それでも、今回レースを完走できたのはよかった。ネガティブな点は、クラッチトラブルで戦う権利を失ってしまったこと。チームは素晴らしいパフォーマンスを見せた。この数週間の自分たちの仕事、チーム全員の働きぶりを誇りと感じる。チームの全員がレースを戦おうと奮闘したが、今回は運がなかった」とレースを終えてアロンソは語った。
来年はルノーからF1に復帰するアロンソ。インディ500への4度目の挑戦は、しばらく先となりそうだ。
