更新日: 2020.08.29 23:56
豪州SC第6戦ダーウィン:王者スコット・マクラフランが3戦3勝のハットトリックを達成
「スタートは本当に『美しい』と言いたくなるほど決まったね」と、ご機嫌でレースを振り返ったマクラフラン。
「イチかバチかだったけど、彼(ウインカップ)の鼻先に出ようとイン側に切り込んだ。当たったかどうかはわからなかったけど、紙一重でうまくいったようだね」
「自分が思っていたよりクラッチが滑ったけど、すぐ繋いだら最高のダッシュが決まった。隣のジェイミーがホイールスピンする音もクリアに聞こえたから、ラインを奪う判断をしたんだ」
「リヤだけの2輪交換もうまくいった。先週のここでジェイミーたち(トリプルエイト・レースエンジニアリング)がどんな戦略で優位に立ったかを分析していたし、そのままコピーして本当にアドバンテージが得られたよ」
2位ウインカップに続き、最後の表彰台スポットには2010年王者コートニーを仕留めたウォーターズが入り、今季初ポディウムを確保している。
明けた日曜の2ヒートに向けても、午前の予選からマクラフランはもうひとりのライバルである“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(ホールデン・コモドアZB/トリプルエイト・レースエンジニアリング)とポールを分け合うと、同じく38周のレース2でライト・トゥ・フラッグの完璧なレースを披露。キャリア通算50勝目は、2位SVG、3位スコット・パイ(ホールデン・コモドアZB/チーム18)を約10秒も突き放す独走劇となった。
そして最終ヒートのレース3も、ポールシッターのSVGが4番手スタートのニック・パーカット(ホールデン・コモドアZB/ブラッド・ジョーンズ・レーシング)にかわされるのとは対照的に、2番手から土曜日を再現するような好スタートを決め、今季通算7勝目を獲得。2位パーカットに約13秒、3位スコット・パイには約14秒もの大差を築き、完璧な週末ハットトリックを達成した。
続くVASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーの第7戦は、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症対策の一環として“ホットスポット”指定による州境往来制限やレース関係者の検疫、隔離措置などの影響を考慮し、ふたたび暫定カレンダーからの日程変更が実施され、クイーンズランド州タウンスヴィルに位置する半市街地コース、リードパーク・ストリート・サーキットで8月29~30日に第7戦を、続く9月5~6日にも同地での第8戦を予定している。