更新日: 2020.09.02 13:04
WTCR:2020年開幕戦はザルツブルクリンクからゾルダーへ急きょ変更。訴訟問題にも発展か
その一方で、開幕直前に会場変更を強いられたWTCR、ユーロスポーツイベントとしても、損失補填やTV放映スケジュールの変更、そしてシリーズの信頼性確保の問題から、ザルツブルクリンクの運営組織に対して訴訟を進めることを検討していると明かした。
「今回の通達は、多くの重大な物流上の問題を引き起こし、我々の運営チームに深刻な不利益を引き起こした。これはシリーズ全体にとっても、財政的およびパブリックな面での信頼性低下をも意味する」と語るリベイロ代表。
「この結果を受け、ユーロスポーツの法務部門はWTCRの利益を保護するために、ザルツブルクリングに対してロンドンの裁判所での訴訟を準備している」
現実的なレースウイークは約1週間後に迫っており、参戦各チームもロジスティクスの面で急な変更などの各対応を迫られることが予想される。
「ここまで長期にわたってシーズン開幕戦の準備をザルツブルグリングの経営陣と進めてきており、3週間前の段階でイベントを主催しないことを決定する一方的な通知にショックを受けている」と続けたリベイロ。
すでに全6戦への縮小とヨーロッパ圏内限定での開催が決まっている2020年のWTCRだが、そのシーズン中にファンをサーキットに迎える可能性は「限りなく低いだろう」とも付け加えた。
「開幕以降、予定どおりのスケジュールで進行する全6戦の週末にファンを迎えることはできそうにないが、すべてのソーシャルメディア、オンライン、放送のリソースを活用して、これまでとは違う“ファン・エクスペリエンス”を提供するつもりだ」
「我々は持てるすべてのリソースを活用し、需要を満たし、ファンが安全な自宅からアクションを楽しむことができるよう多くの刺激的なプランを用意している。ただし何よりも安全を確保し、すべての所属政府のガイドラインに従って欲しいと願っている」