2020年のイギリスF3選手権にクリス・ディットマン・レーシングから参戦したヴァロとともに、テクノドン・スポーツの本拠地近郊にあるイタリアのタッツィオ・ヌボラーリ・サーキットでTCR車両のテストに臨んだチリ出身のベンジャミン・ハイテスも、今回が「前輪駆動ツーリングカーでの最初のアプローチにだったから、いつもとはまるで違うフィーリングに驚いたよ」と、その印象を語った。
「最初の周回からとても良い感触だった。そこから、ニコ(ニコラス・ヴァロ)のフィードバックを基に比較テストを始めたが、互いの意見はほとんど重なり僕も最初は同様の苦労を経験したよ」と2019年に北米のフェラーリ・チャレンジでランキング2位を獲得しているハイテス。
「そこからは、ふたりですべてのテレメトリーを確認し、あらゆる分野で改善していくことができた。今はGTワールドチャレンジでレースをしていて(AKKA ASP所属)それが最優先事項にはなるが、TCRサウス・アメリカは非常に興味深いシリーズだと捉えている」と続けたハイテス。
「テクノドン・スポーツは素晴らしいTCRツーリングカーを造り上げたことが理解できたし、見た目も本当にカッコいいね。アルゼンチンでは長年フィアット・ブランドとともにレースを戦っていたし、将来はTCRサウス・アメリカで同様にフィアットのマシンをドライブできたら光栄だ」
テクノドン・スポーツはこの2020年シーズンに向け、WTCR世界ツーリングカー・カップ数戦へのワイルドカード枠エントリーや、TCRヨーロッパ・シリーズ、TCRイタリア・シリーズへの参戦計画を描いていたが、現時点で2021年の確定したプログラムはアナウンスされていない。

