「私はつねに若いドライバーの動向を調査し、才能の発掘に向けあらゆるカテゴリーを注視している」と続けたロジャース代表。
「エバリンハムに会ったのは2016年だったが、彼はその後Super3に進みSuper2で勝てるドライバーにまで成長した。若干19歳ながら、本当に有能なレーシングカードライバーだと言っていい」
「その同じ年に、まだ14歳だったヘルネとボルボのトラックに乗っていた彼の父親にも会った。彼の進歩も目覚しく、2018年にはビクトリアとニューサウスウェールズのふたつの州でフォーミュラ・フォードの王者になり、私の勧めでTA2へと進んだ。ヘルネはあの強力で、ルーズなモンスターV8を悠々と操るドライバーに成長しているよ」
このペアリングは合計37歳とグリッド上でも最年少のエントリーとしてマウントパノラマに挑戦し、2018年にジェームス・ゴールディンが8位入賞を記録したホールデン・コモドアZBをドライブすることとなる。
一方で、オーストラリアの自動車部品企業であるRepco(レプコ)は、シリーズでの取り組みをさらに強化し、2021年から5年間のタイトルスポンサー契約を結んだと発表した。
すでに2021年以降の『バサースト1000』ラウンドスポンサーにも就任していたRepcoだが、同年からその規模を拡大し、チャンピオンシップ自体をサポートするシリーズパートナーの立ち位置へと昇格する運びとなった。
2016年からシリーズの冠を務めてきた航空会社ヴァージン・オーストラリアは、この4月にもCOVID-19の余波を受けた形で自主管理(voluntary administration/日本で言う『会社更生法』適用状態)に入り、スーパーカーとしても新たなライツ・パートナーを模索する必要性に迫られていた。
「1940年代以来、この国の自動車産業とモータースポーツを支えたブランド名が、シリーズでの存在感を高める決断をしたことを光栄に思う」と語るのは、スーパーカーのCEOであるショーン・シーマー。
「また2016年から貴重なサポートを提供し、我々の冒険に搭乗してくれたヴァージン・オーストラリアにも感謝を捧げたい。我々は今後もシリーズの公式航空会社として彼らをサポートし、将来的にまた緊密な連携が取れることを楽しみにしている」

